あなたとの残酷な約束【名探偵コナン】【降谷零】 (ページ8)

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萩原ページ8

この子は本当に18なのか…

『……部下の相談に乗るのも上司の仕事だから。』

僕が話さないとそこから離れる雰囲気がなかったので、仕方なく口を開く

降谷「…同期の、命日なんです。同じ班で、仲の良かったやつでした。去年なくなったらしくて、風のうわさで聞いたことを思い出していただけです。自分の事を考えて身が入りませんでした。すみません」

『……そう。』

いつも通りの短い返事だったが何か違う

目だけそちら側を向けるとAさんは辛そうにそのきれいな顔を歪めていた

予想外だった

だが、それも一瞬ですぐいつも通りの顔になり口を開く

『警察官になったってことはそこですでに自分の命を懸けたようなものよ。悲しいけど、しっかり割り切って…いや、割り切らなくったって表にはそれを出しちゃダメ。仮にも組織に潜入しようとしてる身なんだから。今日は寝てなさい。』

それだけ残して席を立ち仮眠室を去っていった

僕は案外体がこたえていたのかすぐに眠ってしまった

＿＿＿＿そのころAさんがどこで何をしているかなんて考えもせずに＿＿＿＿

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no side

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降谷の元を離れた後、Aは風見の元を訪れていた

『……風見。頼みごとが。』

突然のことに風見は驚く

普段自分にわざわざ会いに来て指示しに来るという事は無に等しいAがわざわざ来たのだから、何かあったのだろうとすぐに近づく

風見「何でしょう？」

『＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿』

彼女の口からは信じられない事実が紡がれた

風見「………は？それ…」

降谷さんは…と言いかけ口をつぐんだ

Aがあまりに悲しげな眼をしていたからだ

『頼んだよ。風見。』

ポン、と風見の肩に手を置き、Aは横を通り過ぎて行った

風見が前から思っていたことが確信に変わった

風見「………あなたは、降谷さんが…」

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風見「…＿＿なんですね…」

僕のつぶやきは誰の耳にも届かず消えていった

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A side

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風見にお願いもした

部下たちも、問題なく自立していってる

あと、私がやっておかなきゃいけないことは…

降谷へ「全て」を伝える

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なーんて、死ぬまでやらないね

どうせ向こうはただの年下上司にしか見てないだろうしね

それでいいんだけど

あわよくば、嫌ってくれないかな

ｐｒｒｒ

『……はい』