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8 静かな夜 ページ9

Aside


隣に座ってるジュンは気だるげに話し出す。


「はぁ〜、どうしましょうかねぇ…。」


別に私がソファで寝ればいい話なのに、
ジュンは私のことを心配してソファでは寝かせないつもりらしい。


「…一緒に寝ます?」


ジュンから出た言葉はあまりに突飛なものだった。


「まさか、さっきの日和の言ってたこと真に受けて…!」

「…そんなんじゃねぇっすよ、オレもここで寝るってことです」


ジュンは立ち上がると毛布を持ってきて、私に渡す。
そして、ジュンは自分の分の毛布をもちソファのすぐ近くの床に寝だす。


「えっ、駄目だよ!ベットで寝ないと!!」


私は声を荒げた。


「…こういうの慣れてるんで」


いやいや、慣れてるとかの問題じゃないでしょ…!
咄嗟に私はジュンの腕を掴んだ。


「うおっ、何するんすか!」

「あっ、ごめん…。でも私、ジュンに床で寝てほしくないし…、ジュンの方が風邪引くよ…?」


ジュンは腕を掴んでいた私の手をすんなりはずし、ぎゅっと手を握った。


「冷えるからオレ、あんたの手を借りて寝ますね、おやすみ、Aさん」

「っ…。だから、私は平気だしベットで寝れば…」


そう言ってもジュンは答えなかった。
寝たのかな…。それともスルー?

ぎゅっと握られた私の手にジュンの少し冷えた手の温度が伝わってくる。
私はソファに寝転がりながら、床で眠るジュンの寝顔を見る。

私の手は握られたままだ。


「ジュンは優しすぎるよ…」


思わずつぶやいてしまうほどそう感じる。
私はジュンの体温を手から感じ取りながら眠りについた。

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設定タグ:あんスタ , Eve , Eden   
作品ジャンル:アニメ
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ふわむにゃ(プロフ) - ゆゆさん» 恐縮です…!有難うございます…(T_T) (2019年4月25日 18時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - めっちゃ面白かったです!おひぃさん好きなのですごく嬉しかったです!これからも頑張ってくださいね! (2019年4月22日 20時) (レス) id: 7a65a72ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» 有難うございます…!更新頑張りたいと思います。(^^ゞ (2019年2月9日 22時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 頑張ってください! (2019年2月9日 21時) (レス) id: e4352aec9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふわむにゃ | 作成日時:2019年1月27日 1時

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