検索窓
今日:17 hit、昨日:6 hit、合計:125,440 hit

5 初めての夕飯 ページ6

Aside


「ほら、早く座ってくださいよ…冷めちゃいますけど良いんですか?」


ジュンくん(と呼ぶことにする。)が早く席に着くよう私をせかす。

ゆっくりと席に着くと、目の前には炒め物とみそ汁、ごはん…
ごくごく普通の料理が並べられていた。
並べられた料理は温かい湯気を出して、私が食べるのを待ってるかのようだった。
私はさっき、日和くん(と呼ぶことにする。)と口論してお腹が少し空いていた。


「「いただきます」」


日和くんとジュンくんは二人息ぴったりに挨拶をして食べ始めた。


「うんうん、相変わらずジュンくんの料理は庶民的だね!」

「…喧嘩売ってるんですかねぇ」


ジュンくんは日和くんを睨みつける。
日和くんは貴族質なのか…?
まだまだ知らないことばかりで気になってしょうがない。


「ていうか、Aさん、食べないんですか?オレ、あんたの分も一応作ったんすけど」

「あ、うん…食べるね、いただきます」


やはり、昨日会ったばかりの人と今日夕飯を共にするのは不思議な話だ。
親にはなんとか言い訳をしてここに居座ることになるわけだけど、大丈夫なのかと思う。
ノリでお掃除係やるなんて言った部分も少しある。

きっと、今の自分の状況を変えたかったからここに居座ることに同意したのかもしれない。
この決断が良い方に変わっていけると良いけどな。

温かいごはんを頬張る。
炒め物も温かいうちに食べなくては。
食卓には静かな空気が流れる。


「あ、あの…どうですか味…。口に合わなかったりしました…?」


ジュンくんがゆっくりと口を開く。
心配した様子でこちらを見ていた。


「ううん、そんなことないよ、美味しい!ジュンくんって料理上手なんだね…!」


咄嗟に聞かれたのでしどろもどろだが答えた。


「えっ、あ、ありがとうございます…、てか名前呼び…」

「あ、ごめん!ジュンくんって呼び方嫌だった…?」

「そんなことないけど、別にジュンって呼び捨てでいいっすよ」


あれっ、急に目を逸らされた…。
すると、日和くんも便乗して言った。


「ずるい、ずるい!ジュンくんだけ呼び捨てはなんか嫌だね!ぼくも呼び捨てにするね!」

「あんたはおひいさんっていう呼び名で十分ですよ」

「Aちゃん、ぼくのことも日和って呼び捨てで呼ぶんだねっ」

「えっと、じゃあ日和とジュン、これからよろしくね…!」


私はいつのまにか敬語も抜け切り仲よく二人と話してたこと当分、気づかないのであった。

6 ドライヤー→←4 説得



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (152 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
275人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , Eve , Eden   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふわむにゃ(プロフ) - ゆゆさん» 恐縮です…!有難うございます…(T_T) (2019年4月25日 18時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - めっちゃ面白かったです!おひぃさん好きなのですごく嬉しかったです!これからも頑張ってくださいね! (2019年4月22日 20時) (レス) id: 7a65a72ca7 (このIDを非表示/違反報告)
ふわむにゃ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» 有難うございます…!更新頑張りたいと思います。(^^ゞ (2019年2月9日 22時) (レス) id: af6be9856c (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 頑張ってください! (2019年2月9日 21時) (レス) id: e4352aec9e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふわむにゃ | 作成日時:2019年1月27日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。