Eveと訳アリ同居始めました。【あんスタ】 (ページ11)

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10 凪砂くんと茨ページ11

日和side

今日は学園を早く帰れることになったのでぼくとジュンくんは
秀越学園の寮の凪砂くんと茨の部屋にお邪魔している。

まだ、Aちゃんは学院に居る時間だし、自分たちの寮に戻るまで余裕があった。

「いやぁ、相変わらず部屋の広さに驚かされますねぇ…」

ジュンくんはここに何回か尋ねたことあるくせに同じことを毎回言う。

「よくいらっしゃいましたね、日和殿下、ジュン！今日は何の御用で…？」

「別に用とかないね。暇だったから凪砂くんに会いに来たね」

「すいませんねぇ～、茨。おひいさん行動しだしたら止まらないんで」

茨はぼく達に紅茶を入れてくれた。
凪砂くんがぼくの向かいに座る。

「どうしたの、私に会いたいって、駄弁りにもきたのかい？」

凪砂くんは紅茶を飲み尋ねる。
ぼくは特にこれという理由がなかったものだから、
Aちゃんのことについて話すことにした。

「うん、ジュンくんがね、寮でいろいろ雑用やってくれないから、お掃除係として夢ノ咲の女子を勝手に雇ったんだね。雇ったって言ってもお金はもちろん与えないんだけどね！」

「ちょっと、ナギ先輩に変なこと言わないでください」

ジュンくんの言葉を無視し、ぼくは話した。
すると、茨が話に割り込んできた。

「え、玲明学園の寮って女子入れるんですか？ふつう、警備員に止められますよね。あと、なんで夢ノ咲の生徒なんですかね？敵に情報与えるようなもんじゃないですか。与えてほしくないので、自分としては一刻も早く関わらないようにしてほしいぐらいですけどね！」

「茨、日和くんの話最後まで聞きたいから…」

「おっと、閣下、大変失礼致しました…☆完全に自分が話の邪魔をしていましたね！」

相変わらず茨は話し出すと止まらない。
ぼくも独り言がうるさいってジュンくんに言われるけど、
茨の方がやっぱりぼくよりうるさいね！

「…えっと、寮に入れたのはたまたまだったね。寮の警備員の交代の時に入れたからね」

「こりゃまた、大胆ですね。日和殿下…！」

「日和くん、その子はどんな子なの…？」

凪砂くんが興味を持ち始めた。

「まぁ、普通に見たらただの女子だね。名前はAちゃん。けど、今日朝起きたら、ジュンくんがその子と一緒に手つなぎで寝てるのを見ちゃったんだね！」

「おひいさん、そろそろオレ、あんたを殴りますよ」

ジュンくんがこちらを凄い眼光で睨む。
ぼくはそんなことお構いなしに話し続けた。