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未練の断ち切り 6 ページ49

「ありがとう、ですか」

「ママからちょっと聞いたんだけど……俺が抜けた後のknights。
お前が…っていうか流星隊が、knightsと戦おうとするユニットから守ってたんだってな」


──ふむ。
間違いではない。

確かに俺は、月永先輩との約束を守るために、疲弊しているknightsを秘密裏に庇っていた。

人気モデルが二人もいるんだ。放っておけば立ち直る。
ただでさえ実力もあるのに。

だから、そんな彼らを潰そうとする者…。
とりわけ生徒会の息がかかった者を、こっそりと潰していた。

潰すっていっても、アイドルらしく……ヒーローらしく、ライブしてだけどね?


幽霊として戦うと決めたのだから、これくらいは当然だ。
まあ守沢先輩や深海先輩の手も借りたけど。申しわけない。


「別に……俺としても、瀬名先輩とかにはお世話になってるので、貴方がお礼を言うことではないですよ?」

「それだけじゃない。あの日……コトが俺の家に来た日。
お前のお陰で、俺は少し立ち直れたし。
お前のお陰で、あの曲を届けてもらえた。
だから。

ありがとう、コト!!!」


満面の笑みでそう言った彼は。
初めて出会った頃の、優しく凛々しい姿のままで。

……ああ。


やっぱり、君は強いな。

何があっても王としての自覚を持ち、決して諦めない心を持ち、仲間を思いやり導く意思を持ち……。


だから俺は、貴方に敬意を払う。


「月永先輩。……こちらこそ、ありがとうございます。
また、いつか。

学院で会いましょう!」


先輩は、餞別とでも言うように、三種類の曲をくれた。
譜面を読むのが苦手でも、少しは俺も分かる。
……流星隊に合った二曲と、knightsに合った一曲。
好きにしていい…って言われたから、瀬名先輩にでも渡そう。


そしてそのまま。三毛縞先輩には会わずに出国した。
聡いあの人は、始業式の日くらい把握しているだろうから。
別の国にいた理由を、直接は聞いてこないだろうけど、それでも。


無駄に疑心や争いの元を作りたくはないのだ。

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(プロフ) - 一期雨楽♪さん» こんにちは。泣きそうになるくらい嬉しいお言葉でした。私の書く話で誰か一人でもあんスタ!の世界を好きになってくれるのなら、それ以上のことはありません。今は更新ができていない状態ですが、必ず続きを載せますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月23日 18時) (レス) id: a7c8dc252c (このIDを非表示/違反報告)
一期雨楽♪ - わたしは・・・・この小説を見て、あんスタを知り、どんどん調べていって流星隊推しになりました。見つけれてよかったとおもいます。ありがとうございます!! (2019年7月16日 20時) (レス) id: a5d56a5b82 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうこざいます!理くんすごいですよねー…。作者の私でもたまにハイスペックだなあと思ってしまうこともありますし。応援ありがとうこざいます。これからも頑張らせていただきます! (2017年12月27日 21時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 夢主くんの性格に惚れました!!更新楽しみにしてます!微力ながら応援させていただきます♪ (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます!楽しんでいただける方がいると、こちらもやりがいが出るので嬉しいです。 (2017年12月27日 2時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詅 | 作成日時:2017年12月17日 20時

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