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初電話、神電話 3 ページ34

「……まあ、いいですよ。彼女が安心して暮らしてるならそれで」

『そう。……うん、ありがとうね』


何が…?


『あ、そうそう。部下が何か君にちょっかいを出してきたら、僕に連絡して欲しいんだ』

「ちょっかい?」


なんだそれ。神による嫌がらせか?


『まあそんな感じ。この世界ではありえないもの……例えば君の前世に関わるものとかだと、大体こちら側の世界の者達の仕業だから』


ふむ。……よく分からないけどまあ。
この世界では見ない前世特有のものや、俺の前世に関わるものは大体そいつの仕業になるということか。


「分かった」

『ありがとう。……あ、そうだ最後に。
君達の前世での婚約指輪、あの子は付けてるから、君にも渡すね?
アイドルだから左手薬指は駄目だけど、まあ…ネックレスにもするといいよ。じゃあね』


……最後に神は、とっておきの爆弾を残して、電話を切った。


「えっ…?」


カタン、と音がする。
先程までは絶対に無かった、机の上に置かれた白い箱。
拳サイズの、小さなその箱は……確かに、俺と彼女の持っていた指輪の───


「……嘘だろ…」


急いで取り出すと、小さなシルバーリングが一つ。
銀製のそのリングには、俺の恋人の名前が彫られている。


「……絶対もう、手にすることはないと思ってたのに」


この世界に来てから、本来俺が持っていたものなんて、一つもない。
彼女と再び会えるという事実があるため、別に困りはしなかったが……


この指輪だけは、別なのだ。


一緒についていたチェーンに指輪を通し、まるで鬼龍紅郎のように、ネックレスとして首に通す。

そしてそれを、服の下にそっとしまい込んだ。


……前のことは一切、この世界には持ち込まない。
それは俺が決めたことだ。だから……


この指輪は、俺だけの、秘密なのだ。

六色にかける願い 1→←初電話、神電話 2



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(プロフ) - 一期雨楽♪さん» こんにちは。泣きそうになるくらい嬉しいお言葉でした。私の書く話で誰か一人でもあんスタ!の世界を好きになってくれるのなら、それ以上のことはありません。今は更新ができていない状態ですが、必ず続きを載せますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月23日 18時) (レス) id: a7c8dc252c (このIDを非表示/違反報告)
一期雨楽♪ - わたしは・・・・この小説を見て、あんスタを知り、どんどん調べていって流星隊推しになりました。見つけれてよかったとおもいます。ありがとうございます!! (2019年7月16日 20時) (レス) id: a5d56a5b82 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうこざいます!理くんすごいですよねー…。作者の私でもたまにハイスペックだなあと思ってしまうこともありますし。応援ありがとうこざいます。これからも頑張らせていただきます! (2017年12月27日 21時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 夢主くんの性格に惚れました!!更新楽しみにしてます!微力ながら応援させていただきます♪ (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます!楽しんでいただける方がいると、こちらもやりがいが出るので嬉しいです。 (2017年12月27日 2時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詅 | 作成日時:2017年12月17日 20時

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