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Hope for eccentric 6 ページ28

「……それから」


俺の様子を珍しげに見ていた先輩は、部屋の中からぬいぐるみを、二つ取り出した。


……だいたいマドモアゼルと同じくらいの大きさの、テディベアだ。黒と、赤の。


「これを、あの失敗作と…仁兎に、渡しておいてくれたまえ。あと……」


食事を用意するならクロワッサンにしろ、と。


「……分かりました。渡しておきます」


テディベアを受け取ると、彼は頷き……深海先輩と一瞬目を合わせた後、再び部屋に戻っていった。


「しゅう、うれしそうでしたね〜?」

「……そう、ですか?」


俺にはよく分からなかったのだけれど。


「はい。しおうのおかげです」


……それなら、よかった。
彼らを、少しでも救えたのなら……。


「……先輩。これを渡したら、海に行きません?」

「わ〜! いいですね〜。ちあきもさそいますか?」

「そうですね」


嬉しそうに笑う先輩に、笑顔で返事をする。
……人形師と人形。少し歪で、しかし確かに愛のある繋がりを見ていると……。

俺も、大事な仲間に会いたくなったのだ。


「…話、終わったん?」


廊下から、影片くんが顔だけを出した。
それを見て俺は、先程の斎宮先輩の頼みを果たす。


「はい、影片くんへ」

「……!? こ、これ、お師さんの…!」

「……食事はクロワッサンがいいってさ」


大事そうにテディベアを抱きしめた彼は、その言葉を聞くと笑った。


「ほっか……うん、分かった。ありがとうな」


──それはもう、幸せそうに。

兎に贈るテディベア 1→←Hope for eccentric 5



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(プロフ) - 一期雨楽♪さん» こんにちは。泣きそうになるくらい嬉しいお言葉でした。私の書く話で誰か一人でもあんスタ!の世界を好きになってくれるのなら、それ以上のことはありません。今は更新ができていない状態ですが、必ず続きを載せますのでこれからもよろしくお願いします。 (2019年7月23日 18時) (レス) id: a7c8dc252c (このIDを非表示/違反報告)
一期雨楽♪ - わたしは・・・・この小説を見て、あんスタを知り、どんどん調べていって流星隊推しになりました。見つけれてよかったとおもいます。ありがとうございます!! (2019年7月16日 20時) (レス) id: a5d56a5b82 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - カグサさん» ありがとうこざいます!理くんすごいですよねー…。作者の私でもたまにハイスペックだなあと思ってしまうこともありますし。応援ありがとうこざいます。これからも頑張らせていただきます! (2017年12月27日 21時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 夢主くんの性格に惚れました!!更新楽しみにしてます!微力ながら応援させていただきます♪ (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます!楽しんでいただける方がいると、こちらもやりがいが出るので嬉しいです。 (2017年12月27日 2時) (レス) id: 1f05f5b54d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詅 | 作成日時:2017年12月17日 20時

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