【夢で会った私のヒーロー】 ページ36
〜？？？side〜
カチカチとスマホの入力確認音が耳元で響く。
別に音楽を聴きたいワケじゃないけど癖となった白いヘッドフォンを片耳に着け、今日もまた小説を書き進める。
文章の最後、ようやく待ち望んだ【
何となく壁に掛けられた時計を見ると、既に世界は
あぁまた、徹夜で書いてたんだと悟り、また溜め息を吐いた。
途端に眠気が私を襲い、スマホを枕元に置く。
…何か刺激の足りない、生ぬるいお湯にでも浸かってる倦怠感を拭い私は布団の中に潜り込んだ。
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ふと気が付いたら私は、何故かビルの屋上に居た。
居た……と言うよりは“立っていた”と言うのがピッタリくるかもしれない。
何故なら、私は屋上のフェンスの向こう……つまりまさに飛び降りを図るように町を見下ろしていたからだ。
夕暮れの中、行き交う人達は自分達を見下ろす私なんて知りもしない。
何故、私はこんな所に居るんだろう。
そう冷静に考えられるのは、きっとこれが【夢】だからだろうか。
『何してんの？アンタ。』
不意に、風が運んだのは可憐な女性の声。
振り返るとフェンスの向こうには、私を呆れたように見る女性の姿があった。
漆黒の濡れ羽色の長髪の髪、深紅と黄金のオッドアイ。
スレンダーながらにメリハリのある肢体、手にはスマホによく似た端末が握られている。
その姿を見て、私は僅かに目を見張った。
《彼女》だ。
その風貌、その纏う雰囲気、間違いない。
『何してんの？そんな所で。』
彼女はもう一度私へ問い掛ける。
「わ、わからない。」
緊張、混乱、高揚、様々な感情が入り交じってようやくそれだけ答えた。
嘘ではないだろう。私にも、何故ここに居るのか解らない。
彼女は「なら早くこっち来なよ。」と自然に手を伸ばす。
差し出される華奢な薬指には、小粒ながらに主張する指輪が嵌められている。
私は恐る恐る彼女の手を握る。
その手は柔らかく、そして頼もしげだった。
「あ、りがとう…。」
『ん。』
決して離さないとばかりに握り締められ、私はフェンスの内側へ迎えられる。
『飛び降りは止めときなよ？つか、何があった知らないけど自害するのはダメだろ。』
不器用ながら、彼女は私と目を合わせてそう言う。
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斑にゃんこ先生 - なるほど ログイン出来たおりに登録を 夢と現実 現実であり夢 希望 色々興味深く読ませて頂きました 生活感のあるのもいいなぁ (2021年7月28日 1時) (
レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんばんは コナンのはふむふむ登場人物が一致しました さて 本編はれんげの出現でわちゃわちゃになるのかな？ (2021年7月25日 21時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんにちは♪ 桜欄を知らないわたくしは 花より男子を思い浮かべたりしながら 楽しんでます ハルヒちゃんかわいいですね (2021年7月24日 15時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
四條暁(プロフ) - 斑にゃんこ先生さん» こんばんはー！お疲れ様です(^^ゝ課題は終わったので大丈夫ですよ！今回もコメントありがとうございます(*’ω’*) (2021年7月19日 0時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんばんは今は課題に頑張ってるかしら 女性だとバレて あっコナンの名前とか出てきたりで 頭に浮かびます 桜蘭も知ってればよかったなぁ (2021年7月19日 0時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四條暁 | 作成日時：2021年2月5日 5時
