【スペシャル番外！】緋色の不在証明を見て浮かんだネタ！続き ページ28
彼の葬儀は仲間内に内密に済まされた。
……結局、最期の最期まで、彼の死に顔は見せれないまま。
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それから数ヶ月経った。
私は杜宮から離れ、やたらと犯罪が起きる米花町に着た。
その日は度重なる任務に疲れ果て、とにかく早く帰って眠りたかったんだろう。
ーー…その時、泣きそうになるくらい懐かしくて会いたかった人の気配がしたんだ。
ソレは直感で、頼りないモノ。
けど、本能でもあって、確かなモノ。
弾かれたように疲れきった足を動かして向かった先は、夕焼けに染まった公園だった。
数人の不良が子供に絡んでるシーンに出くわし、放っておけずに蹴散らしてから。
周囲を見渡し、気配のする方へ視線を向けた先に。
ーー…彼が、居た。
以前の彼なら想像も出来ない、クリーム色のジャケットに少し野暮ったい茶髪と言う出で立ち。
昔みたいに眼光も鋭くなく、胡散臭げな細目とメガネ。
全っっっっっく、彼とは正反対だった。
だけど、その気配は私がずっと探していたソレで。
微かに香った、恋しかった硝煙と外国製の煙草の匂い。
それだけで、私には解った。
『……ずっと、信じてた……。』
あんな偉そうに断言したアンタが。
あんなに修羅場を潜り抜けてきたアンタが。
…そうそう簡単に、くたばるなんて思えなかった。
それでも何度も諦めかけたんだよ。
いっそ、認めてしまえば良いんじゃないかと何度も思って後悔したんだよ。
『……アンタが、居るって。』
居合わせた子供達がギョッとしたのが歪んだ視界でも解った。
あの日以来、こんなに涙が溢れたのは久し振りだった。
私はその変貌を遂げた彼に歩み寄る。
彼は懐かしい微笑みを浮かべ、私を抱き締めて髪を撫でる。
「…久し振りですね、真琴。」
『……ッ生きてるなら、連絡しろよ！どれだけ心配したか……！！』
ライフルを使いこなすのに鍛えられた身体。
顔を押し付けたらより強く香ったアルコールの匂いと煙草の匂い。
『……あぁ…あぁぁぁぁっ……！！』
溢れる涙は彼のシャツへ吸収され、より温もりが強くなる。
もう、独りでは死なせない。
広い背中に腕を回して、そう強く誓った。
〜END〜
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斑にゃんこ先生 - なるほど ログイン出来たおりに登録を 夢と現実 現実であり夢 希望 色々興味深く読ませて頂きました 生活感のあるのもいいなぁ (2021年7月28日 1時) (
レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんばんは コナンのはふむふむ登場人物が一致しました さて 本編はれんげの出現でわちゃわちゃになるのかな？ (2021年7月25日 21時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんにちは♪ 桜欄を知らないわたくしは 花より男子を思い浮かべたりしながら 楽しんでます ハルヒちゃんかわいいですね (2021年7月24日 15時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
四條暁(プロフ) - 斑にゃんこ先生さん» こんばんはー！お疲れ様です(^^ゝ課題は終わったので大丈夫ですよ！今回もコメントありがとうございます(*’ω’*) (2021年7月19日 0時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんばんは今は課題に頑張ってるかしら 女性だとバレて あっコナンの名前とか出てきたりで 頭に浮かびます 桜蘭も知ってればよかったなぁ (2021年7月19日 0時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四條暁 | 作成日時：2021年2月5日 5時
