25〜NOside〜 ページ25
歓声と熱気が渦巻く体育館。
ボールを弾ませる音と複数の足音がソレを遮る。
敵も仲間も引き離していき、光がシュートを決める。
途端に黄色い悲鳴が相次ぎ、光は笑顔を振り撒く。
ーーその時。
ﾓﾌﾞ「担架だ！担架を持ってこい！！」
馨が倒れ、その場は騒然とする。
光「馨ッ！！！」
光が必死に呼び掛けるが、馨は膝を抱えるばかり。
その顔は痛みに歪み、額には脂汗が流れる。
ﾓﾌﾞ「光君キミは駄目だ！試合に戻るんだ！」
光「黙れ！！」
監督の手を振り払い、光が監督をキツく睨む。
その時、馨が弱々しく「…ひかる。」と小さく呼び掛けた。
馨「…光、落ち着くんだ。僕の“痛み”を感じ取っちゃいけない。」
馨の右手が光の頬に添えられる。
馨「怪我してるのは……お前じゃない。」
光「無理だ…痛いよ、痛いよ馨。」
《ーー…お前の痛みは、僕の痛み。誰に理解されなくて良い自分達はお互いさえいればいいから…。》
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ザァザァと容赦なく降り注ぐ雨に抵抗も無く寄り添う双子。
その側には、雨を切なげに見つめる環の姿が。
環「……君達が羨ましいよ、そんな風に支えあえる仲間が居て。」
光「でも須王先輩は学院のアイドルで…。」
環「ふ…アイドルか。そんな上辺だけでチヤホヤされるくらいなら、きっと一人の方がマシだ。」
見えぬ痛みに耐える環の表情は、静かに泣いているようにも見える。
《傷ついた心と心が交差し合う、それは…》
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薄暗い教室、窓辺には虚ろな目をして雨を見つめる一人の人影が。
ﾓﾌﾞ「…暁、くん。」
『何だよ、気安く呼ぶなブス。』
暁の深紅の瞳がヒロインを忠実に映す。
ﾓﾌﾞ「もう…止めようよ。こんな事。」
『なに？今更、
ﾓﾌﾞ「そんなんじゃないっ！私は……私は、暁が心配でっ……！？」
ヒロインが訴え掛けると、不意に暁が窓辺から離れるとその細い手首を掴む。
刹那、ヒロインは壁に押し付けられる。
『心配？なら、俺を愛してよ。それくらい……してくれるだろ？』
ﾓﾌﾞ「暁くんっ……止めッ…！」
ネクタイを乱暴に緩め、暁は怯えるヒロインを見て舌舐めずりをする。
《誰でも良い、誰か孤独に怯える俺を愛してくれ……》
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斑にゃんこ先生 - なるほど ログイン出来たおりに登録を 夢と現実 現実であり夢 希望 色々興味深く読ませて頂きました 生活感のあるのもいいなぁ (2021年7月28日 1時) (
レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんばんは コナンのはふむふむ登場人物が一致しました さて 本編はれんげの出現でわちゃわちゃになるのかな？ (2021年7月25日 21時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんにちは♪ 桜欄を知らないわたくしは 花より男子を思い浮かべたりしながら 楽しんでます ハルヒちゃんかわいいですね (2021年7月24日 15時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
四條暁(プロフ) - 斑にゃんこ先生さん» こんばんはー！お疲れ様です(^^ゝ課題は終わったので大丈夫ですよ！今回もコメントありがとうございます(*’ω’*) (2021年7月19日 0時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
斑にゃんこ先生 - こんばんは今は課題に頑張ってるかしら 女性だとバレて あっコナンの名前とか出てきたりで 頭に浮かびます 桜蘭も知ってればよかったなぁ (2021年7月19日 0時) (レス) id: 329a49738f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四條暁 | 作成日時：2021年2月5日 5時
