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放課後になると雨はすっかり止んでいて、先程のあれが幻だったかのように空はすっきりしていた。
なんだかさっきの雨があの男を表しているみたいに思われて、一層苦手意識が増してしまう。
ソヒはバイト、イソは彼氏とデートということでわたしは1人になった。
特にすることもないのでわたしは特に理由もなく音楽室へと向かった。
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そこへ入るとさっきの風景が蘇った。
あの気に入らない男がさっと現れてさっと消えて、振り回されたみたいな感覚。
不思議な気持ちと居心地の悪さがミスマッチ。
わたしはまた鍵盤に指を乗せて、さっきの音を探しながら確かめるように押していった。
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それから間もなくだった。
ザー………………………
また外では雨が降ってきたらしい。
もういい加減にしてよ、そう思うのと同時に
何となく誰かを思い出してぼうっとしていると
TH『約束はちゃんと守る人なんだね』
ドアの付近にパーカーのフードを被って微笑むテヒョンがそこにいた。
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作者名:Sheee | 作成日時:2021年9月18日 19時