検索窓
今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:8,256 hit

ピクシー達 ページ10

その後の授業は、散々だった。


解き放たれたピクシー達は、髪を引っ張るわ大事な教科書を窓から放り投げるわで、あちこちで惨状が起きている有様である。


「なんとかしてよ、ブレーズ!!」

「やだね。君がどうにかしろよ」

「もう!!」


Aはアリシアと共に机の下に隠れている、ザビニに助けを求める。


先程から、3匹のピクシーにしつこく付き纏われているのだ。


ザビニが言う様に、なんとかしたいのは山々だがAの杖では何故か呪文が発揮しない。


教科書を振り回してピクシーから逃れようとするAを、ザビニは呆れた様に見ていた。


ザビニはしょうがないな、と言う様にため息を吐いて机の下から這って出る。


立ち上がって杖を取り出して、あの呪文を唱えた。


「イモビラス!!」


呪文の効果は教室中に広がり、動き回っていたピクシー達が大きな目を瞬きしながら止まった。


あれ、この呪文って確か、ハーマイオニーが出すはずの呪文だよね?


ピクシー達を固めたザビニは、ノットを連れてさっさと教室を出て行った。


他の生徒達も、それに習って次々と教室を出て行く。




Aは残って、固まったピクシー達を回収し籠に戻して行く作業を開始した。


「手伝うよ」


声を掛けて来たのは、ハリー。


ハーマイオニーとロンもいる。


「ありがとう」

「初日からやってくれるよな、ロックハート先生」

「もう、ロンったら……。先生はただ、その時になったらどうするかっていう行動をね」

「君のロックハート贔屓には、お腹いっぱいだよ」


ハーマイオニーにロンは、そう軽口を叩く。


全てのピクシーを籠に戻して、Aは言った。


「私、先生に返して来る」

「なら、私も……」

「ハーマイオニー、ここはAに任せよう」


ハーマイオニーはムッと眉を寄せて、ロンを睨め付ける。


「何よ、A1人じゃ……」

「彼女なら大丈夫だよ。そうだろう、A」


ハリーに言われて、Aは頷く。


彼女がこれを引き受けたのは、ロックハートに聞きたい事があるからだ。


ハーマイオニーの視線を背中に感じながら、Aはロックハートの部屋へと向かった。

見たことのある→←ミニテスト



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.4/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:ハリーポッター , , トリップ   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カプチーノ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shazam03271/  
作成日時:2020年6月14日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。