great escape(3) (ページ3)

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新学期前ページ3

結局、ナギニを見つける手筈を見つけれないまま、新学期前を迎えた。

「アニメーガスを取得しようと思うんです」

「何故それを報告に来た？」

場所はスネイプの研究室。新学期前に忙しいスネイプが、話を聞いてくれたのには驚きだ。

「アニメーガスを取得すれば、敵の陣地に侵入することも可能ですので」

「……まさか」

「あくまで可能性の話ですから、そんな目で睨まないで下さい！」

また危険を冒すのか、という目で睨まれたのでAは慌てて言い繕う。

だが学期が進むに連れて、アニメーガスは必要不可欠だ。

「仮にアニメーガスを取得出来たとして、何になるつもりだ？」

「アナコンダかサソリ」

「アナコンダが何たるかは知らんが、貴様が言うからには物騒な動物なんであろうな」

夢小説ではアニメーガスと言えば、猫が主に主流だがそれだと敵に勘付かれやすい。

敵に捕まったとしても、やはり抵抗出来る動物がいい。

「もっと他にないのかね？」

「う～ん、ティラノサウルスとかヴェロキラプトルとか？後は、モササウルスも！
なんだったら、ゴジラもいいですよね！」

「貴様、動物になれるとイメージすれば、なんにでもなれると思っているのか……」

スネイプのそんな呆れ気味な声が聞こえた様な気もしたが、アニメーガスについて真剣に考えているAの耳には入らなかった。