将来 ページ15
ミセス・ノリスが石化する、ハロウィンの日をAは迎えた。
ミセス・ノリスを始め、これから2年生の間は被害者が増える。
防ぎたいのは山々だが……。
そうした事によって、物語に支障が出来、誰かが本当に死ぬかも知れないし、場合によってはバジリスクやリドルも出てこないかもしれない。
Aはフォークに突き刺したチキンを、ボーっと眺めていた。
「A、どうしたの?」
「別に。将来はどうしようか考えてた」
「もう? 随分と早いのね」
アリシアに口から出まかせを言ったが、そういえば将来はどうしようと彼女はこの時思った。
魔法界でそれに関する仕事も魅力だが……。
「やっぱり、映画に関する仕事がしたいのよね」
「エイガ、って何?」
「こっちの話よ」
そういえば、この世界でハリー・ポッターの映画に登場した、海外俳優達は実在しているのだろうか?
夢小説の夢主は、滅多にそんな事は考えてもいないが。
Aはそれがとても気になった。
だってここは、ハリー・ポッターの世界で、目の前に本人達がいて……ラドクリフやグリント、その他のハリー・ポッターの俳優達はどうなっているかが気掛かりだ。
もしかして、実在してないとか? それだと、あのハリー・ポッターの生みの親である、ローリングだって……。
う〜ん、う〜ん、とくだらない事で頭を抱えるAを、アリシアは不思議そうに見ていた。
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作者名:カプチーノ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shazam03271/
作成日時:2020年6月14日 8時