予想外の結果 ページ11
代表選手がいよいよ選ばれる日、大広間はかつてない程の賑やかさを見せていた。
ダンブルドアや他の教員が入って来ると、一同は静かになる。
ダンブルドアは満足気にその様子を見回し、コホンと咳払いをした後に言う。
「では待ちに待った、代表選手の発表じゃ」
ダームストラングからはビクトール・クラム、ボーバトンからはフラー・デラクールという、かなり美しい人が選ばれた。
そしてホグワーツからは……。
ゴブレットから青い炎が噴き出し、羊皮紙が出された。
皆が固唾を飲んでホグワーツの代表選手を期待する目で見守る中、ダンブルドアは羊皮紙を広げて読み上げる。
「ホグワーツの代表は……セドリック・ディゴリー！」
これにはダームストラングやボーバトンの選手が選ばれた時よりの盛り上がりを見せた。
特にハッフルパフの盛り上がりようといったらない。
「やったー、遂にハッフルパフが表舞台に立つ時が！」
「ハンナ、痛い」
ハンナが隣にいるAの背中を強く叩き、歓喜の声を上げた。
スーザンもジャスティンも、ハッフルパフ万歳！ と手を叩き合って喜んでいる。
セドリックが他の代表選手がいる大広間の端にある部屋に入って行ったのを見届け、ダンブルドアは言った。
「これで全ての代表選手が揃った！
では皆で今一度の」
そこでダンブルドアの言葉が途切れた。
何故ならゴブレットからまた、青い炎が噴き出したからだ。
代表選手はもう選ばれた。ならこれ以上、炎は出ないはずだ。
しかしダンブルドアや皆の予想を裏切り、1枚の羊皮紙がヒラヒラと舞い上がった。
3人の代表選手が選ばれた紙と同じ……と言う事は。
Aの予想は、果たして当たる事となる。
代表選手の名前は、意外な人物であったが。
突然の事態に皆が鎮まる中、ダンブルドアは再び代表選手を読み上げた。
「ホグワーツ代表……ハリー・ポッター」
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作者名：カフェラテ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shazam03271/
作成日時：2021年3月30日 12時
