【歌い手×まどマギ】嘘。【まふまふ】

嘘16。 ページ17

外の空は明るくなっていた。

おはよう。

クローゼットを開けてみると、昨日買ってもらった可愛らしい服たちが。

灰色にピンクで模様の入ったパーカーと紺色のズボンを履いてリビングへ向かう。

まふくんが黙々と作業していた。

またまたこっちには気づいてないようで。デジャブ。

「おはよう」

声をかける

「おはよう。ごめん朝ごはんまだつくってない……」

「そこのカップ麺、作ってくれる？」

と言われた。

「カップ麺だけじゃ体に悪いよ。冷蔵庫にあるもの、適当に使うね」

何か作ろう。親にしごかれたせいでちょっとは料理はできる。

フライパンを手に持つ。

こんな、好きな人の為に料理を作るのがこんなに嬉しいだなんて！

ーーーーーーーーーー
「うんまっ。とっても美味しい！」

フレンチトーストを頬張りながら彼は言った。

「そう？よかった〜」

「歌が上手で、可愛くて、おまけに料理も出来るなんてAちゃんはホントすごいね！」

なんて、ベタ褒めされて私は少し照れてしまった。

「あ、照れた。可愛い！！」

こんなに私に優しいのも、願いのおかげ？
それとも、心から私が好きなの？

だめだめ、そんなこと考えない。

「どうしたの？悩み事？」

「ううん、大丈夫。ありがとう。」

私もまふくんも食べ終わった。

「ねぇまふくん。私後でちょっと散歩に行ってくる。」

「わかった。気をつけて。何かあったらメール送ってね。」

どうやら、疑われてない模様。

ーーーーーーーーーー
外に出て少し歩いていると、ソウルジェムが反応した。

《A、次は少し前より強いようだ。気をつけて。》

《はーい。》

私の歌って、どんな効果があるのかな。

まだ歌ったことのない歌もあるから、ちょっとテストもしてみよう。

結界の中はやっぱり気持ち悪い。
使い魔が大量にやってきた。

「〜ー♫ーー♩〜♫♫〜♩」

なんの曲かわかんないでしょ。歌詞に曲名は入ってないからね。←
ベルセルクだよ。

持っていたマイクが大きな鎌になった。

「よいっ……しょ……」

振ると、大きな黒い衝撃波のようなものが出て、
使い魔を一掃した。

でも、まだまだ出てくる。

ちなみにどうやらこのベルセルクの曲は私のマイク以外にも色んな物を武器に出来るみたい。

「〜〜〜〜♫〜〜♩〜〜♩メリーバッドエンド♩
……っ！？」

一瞬、体が中に浮いた。と、思うと視界がくるりと回った。

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