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Aが此方を向いた時、俺は唇を重ねた。
Aは逃げたり抵抗したりせず、黙って受け入れている。
調子に乗った俺は、さらに深く口付けた。
ここで逃げられたら困るので、片手でAの後頭部を押さえる。
ドンドンと胸を叩く力が強くなったため、仕方なく唇を離す。
酸素を失ったAは、色っぽく息を上げている。
「ちょっと何？どういうつもりなの？」
それはこっちの台詞だ。
ただの幼馴染の前で浴衣を着て、項を露にして、俺をどうしたいんだ。
「……俺、まだAのこと諦めてないから。」
「だから、俺と───」
summer FM 『恋以上恋人未満』
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作者名：名奈 | 作成日時：2021年1月18日 17時
