四つ葉 ページ5
仲良く出て行く立香とマシュを見送ったキャスターは、じっと此方を見ているロマニとダ・ヴィンチに向き直る。
「何か私に御用でしょうか」
「君は、何処の英霊なんだい？」
「私はケルト神話の英霊ですよ。真名は"クー・フーリン"」
にこりと笑って名乗るキャスターにロマニはまるで見定めるかのような、そんな目でクランの猛犬と名乗るキャスターを見る。
だが直ぐに笑顔に切り替えて、少しの質問を投げかける。
「槍はどうしたんだい？」
「今回はキャスターでの現界ですので槍は生憎ございませんでして……」
「なら変わりにその杖が槍代わりになるのかな？」
「そうなりますね。でも振り回すなら槍の方が安定はありますね」
困ったように笑うキャスター。
確かにクー・フーリンならば槍のイメージが強いだろう。
事実、別次元ではランサーとしての現界をしているのだから。
だがキャスターの適正がないわけではない。
「でも、かのクランの猛犬が女性だったなんてねー」
「それを言うなら君もだろう？」
しみじみと言うダ・ヴィンチに対してロマニはツッコむ。
かのレオナルド・ダ・ヴィンチが自身の描いたモナ・リザのような絶世の美女としてここにいる。
本来の史実の性別は男性なのだが、彼は英霊となってもなおモナ・リザに強い思いがあったのだろう。
ふふん、と笑うダ・ヴィンチにキャスターもくすりと笑って。
「！」
はっと後ろを向いた。
「キャスター？」
「……」
じっと見るのは立香とマシュが出て行った扉。
更に言えば召喚部屋の方。
「……申し訳ありません。少し、席を外してもよろしいでしょうか？」
改めて向き直ってキャスターは問う。
本当は一刻も早くこの場から立ち去らなければならいのだがそれでも確認する辺り彼女の性格が出ているだろう。
「それは何故かな？」
「……会いたくない人が、いるのです」
言葉の割りには酷く愛しげに吐いた言葉に、ロマニもダ・ヴィンチもお互いの顔を見合わせた。
ちぐはぐな発言だがどういうことだろうか、問う前にキャスターは二人に一礼して少し早足で部屋を出て行った。
入れ替わるように入ってきたのはサーヴァントを三騎連れて来た立香とマシュだった。
立香は興奮冷めやらぬ様子で満面の笑みを浮かべ、報告。
「無事にサーヴァントを召喚できたよ！騎士王とエミヤとランサーのクー・フーリンの三人！」
特異点Ｆで結ばれた縁のお陰だろう。
クー・フーリン、の名前に二人はランサーの方を見た。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
