五つ葉 ページ6
ランサーのクー・フーリンは男性であった。
「あ？ なんだ？」
そして態度も悪かった。
「本当に君、クー・フーリン？」
「オレは確かにクー・フーリンだが、まるでその言い方だとオレ以外にもクー・フーリンを名乗っている奴がいるようだな」
眉間に皺を寄せて不機嫌そうに言うランサーに、立香はまだ興奮冷めやらぬ口調で彼に説明した。
といっても簡単なもので。
女性のクー・フーリンがキャスターとして先に現界しているというものだ。
「はあ？ 女の俺？」
「……聞く限り、この槍兵と違って礼儀を弁えているようだな」
「あ？ やんのか弓兵？」
「いいだろう、望むところだ」
「アーチャー、ランサー、落ち着いてください。マスターが困っております」
静観していたセイバーが今にも戦闘をしようとする二人に釘を刺す。
見れば確かにおろおろとしている立香がいて。
二人は一度睨み合うと互いに違う方向を見た。
「……ランサーのクー・フーリンさんとエミヤさん、どうやら仲が悪いようですね」
こっそりと二人に聞こえないように立香に呟いているようだが生憎サーヴァントは人間以上に能力が優れている。
マシュの内緒話も確りとランサーとアーチャーに聞こえていたのだが、何も言わないのは大人だからだろう。
「同じ英霊なのに性別が違うのは気になるなぁ……」
「でも霊基にはクー・フーリンとされていたよ？」
うーんと悩むが結果不明。
ならば本人達に直接聞くしかないだろう。
「キャスターの彼女なら立香君と入れ替わるように出て行ったよ？ なんでも会いたくない人がいるって言って？」
自然と全員がランサーへと視線を向けられるのは仕方がないだろう。
不機嫌そうに頭を掻いているランサーは、はいはいと言って部屋を出て行く。
「聞いてくりゃあいいんだろ？ オレもちぃと気になることがあるからよ」
「え、俺も」
「マスターは嬢ちゃんと一緒にそこの軟弱そうな男と黒髪の姉ちゃんから他のことを聞いておきな」
「え……」
そう言って、ランサーは部屋を出て行った。
残ったアーチャーはやれやれと肩を竦め、セイバーは相変わらず静観していた。
軟弱と言われたロマニは顔を引きつらしていて、初対面でとやや落ち込んでいるのをダ・ヴィンチがまあまあと慰めている。
マスターである立香にいたってはきょとんとした表情でランサーが出て行った扉を眺めていた。
「先輩？」
「……ううん、なんでもない」
立香はにこりと笑ってマシュに向き直った。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
