十六つ葉 ページ17
唖然としていたキャスターだがされたことに気付いていくと徐々に顔を赤くし、フードで見えない顔を更に隠すように両手で隠し熱せられたアスファルトの上に座り込んだ。
その様子を見ていたセイバーが更にランサーに対する怒りを増幅し、鋭い一撃をランサーにお見舞いしようとするが紙一重でぎりぎり避けられている。
先程の戦闘よりも激しい戦いになっているそれに、もう大丈夫だろうとマシュの目から手を離した立香はマシュを連れて遠回りだがキャスターの方へと小走りで向かう。
「きゃ、キャスター、大丈夫？」
よくわかっていないマシュの隣で、やや赤面しながらも屈んでキャスターに目線を合わせようとしている立香だが当のキャスターはフードを被ったうえ口元に両手を当て俯いているので合いようがない。
だがこくりと、戸惑ったような雰囲気だが頷いたので大丈夫なのだろう。
遠くでランサーの断末魔と、セイバーとアーチャーの声が耳に入る。
立香が振り向けば少し薄汚れながら熱したアスファルトの上に倒れ伏しているランサーと、達成感に満ちているセイバーと澄ました顔のアーチャーが立っていた。
セイバーはとアーチャーはそのままキャスターに近付く。
セイバーは立香同様目線が会うように屈み、キャスターに優しい声色で話しかけた。
「キャスター、御安心を。乙女の純情を奪った悪は私が成敗いたしました。もう二度とあのようなことはしないでしょう」
「……は、い」
「もし何かあればセイバーか、もしくは私にでも相談するといい。何かしらの対策は講じよう」
こくりと頷いたキャスターに手を差し伸べたセイバーは確かに騎士の王と名高いそれであった。
映画のワンシーンでも見ているような気分の立香と、よくわからないままセイバーとアーチャーとキャスターのやり取りを見ているマシュはランサーの方へと向かう。
「……生きてる？」
「勝手に殺すなよ」
そう言ってむくりと起き上がったその顔には、セイバーが殴ったらしく頬が腫れて少し赤い。
「大丈夫ですかランサーさん」
「ああ、一応な。セイバーの野郎……本気で殴りやがって」
自身のルーン魔術で傷を治したランサーは、戻るんだろ？と立香に声を掛ける。
「う、うん……」
「あ？ なんか聞きたそうだなマスター」
ちらりとキャスターの方を見て、それから意を決したようにランサーを見上げて問う。
「ランサーはキャスターのこと、好きなの？」
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
