第68話 ページ26
Aside
次の日の重役会議に土方さんは開始時刻になっても来なかった
近藤さんは一体どうしたのかと焦った様子で目を時計と襖に交互に行き来させている
その時伊東さんがスクッと立ち上がり口を開く
伊東「近藤さんいい機会だ、僕は丁度土方君のことを議題に出すつもりでいた。既に諸君も聞き及んでいるだろう。最近の彼の行動について、自ら隊士達に局中法度と厳しい規律を課しながら彼はこれを破ること十数…現に今重役会議に遅刻するという失態を犯している。このままでは隊士達に示しがつかない。」
近藤「待ってくれ先生!トシの事だ、何か並々ならない事情が…」
伊東「僕は今回のことだけを言っているのではない、勿論彼がこれまで真選組にどれほど功績をあげてきたかそれは重々承知している。だから敢えて苦言を呈したい。真選組の象徴とも言うべき彼が法度を軽んずれば自然と隊士達もそれに習う、規律を失った群狼は烏合の衆と成り果てる。彼にこそ厳しい処罰が必要なのだ!近藤さんここは英断を!!」
近藤「待ってくれ!トシは必ず…」
ドーンンンン!!!!
会議室の襖がぶち破られホコリが舞う
そのホコリの中に見慣れた姿が…
近藤「トッ…「ちゃーす焼きそばパン買ってきたっす沖田先輩!!すいませんジャンプ無かったんでマガジン…」
沖田「…チラ」 伊東「…チラ」
…?
伊東「土方君…近藤さんの言う通り、会議に遅刻する程の大きな事情があれば少しは僕も心変わりしたかもしれない。だが実際はどうだ、ジャンプ?焼きそばパン?それが遅刻の理由だとすれば士道も何もあったものではない。僕は彼に士道不覚悟として切腹を命じるべきだと提言する」
バンッッッ!!
私は手のひらを机に叩きつけた
A「さっきから黙って聞いてれば長々と回りくどい説明を………つまりアレですか、そこまでして伊東さんは土方さんをどうしても真選組から追い出したいという野心がおありで?」
近藤「Aちゃん…?」
伊東「A君…その言い方はまるで僕が個人的な考えで土方君に処罰を与えようとしているみたいではないか、僕はあくまで組織の動向を担う参謀として理にかなう意見を言ったまでだ」
A「では伊東さんは最近の土方さんの奇行を少しも不審に思わないのですか?あの頑固でプライドがカリン塔級に高い土方さんがこうも簡単に性格が変わったんですよ、まるで別人のように。
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にわとり - 夢花さん» コメントありがとうございます。最近ヒット数が伸び悩んでて心折れかけてましたがやる気出ました!更新できるように頑張りますね (2021年10月16日 16時) (レス) id: 51eaf90329 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 初めまして!面白くてここ迄読んでしまいました!!!好きです!!! (2021年10月10日 13時) (レス) @page4 id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり - シディアさん» 見ましたよ〜本当にありがとうございました (2021年9月10日 16時) (レス) id: addc08b0cf (このIDを非表示/違反報告)
シディア - あの作品紹介ホムペ作りました! https://uranai.nosv.org/u.php/hp/Sidia/ です。確認して下さい!他のかたの作品も面白いので読んで見てください! (2021年9月10日 16時) (レス) id: ff9c05994d (このIDを非表示/違反報告)
シディア - 早速書かせていただきますね。書き終えたらURL貼ります! (2021年9月10日 16時) (レス) id: ff9c05994d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にわとり | 作成日時:2021年8月10日 10時