瓜江君に愛されたい【東京喰種:re】 (ページ3)

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私の日常に必ずあるものと聞かれたら迷わずお菓子と答えていた私に春がきたようです。

『ねぇあゆむどうしよ』

穂木｢どうもしない｣

親友の穂木あゆむちゃん。

捜査官になってすぐに仲良くなった友人に相談をするもここ最近冷たい気がする

『一目見たときﾋﾞﾋﾞｯときたんだよね
これって絶対恋だよね…』

穂｢自分で分かってるなら私に聞かなくても…｣

その彼は三白眼で、刈り上げが凄い子だった

少し前からクインクスという名前を聞いていて1度は会ってみたいと思っていた
こんなにもすぐに会えるとは思ってなかった。

『いや～、年下の子を好きになってもいいのかな？』

穂｢聖より瓜江君の方が大人っぽいよ｣

『あゆむちゃん反抗期なの？？ねぇ、』

それからというもの私の隣に瓜江君がいるのが当たり前になって、もう私の部下なのかなと思えるほどべったりだ。

『瓜江君って好きなお菓子ある？』

｢甘い物は普段あまり食べないんですけど、あえていうならチョコとかですかね？｣

『そしたらこれ瓜江君にあげるね』

左ポケットに入れておいたチョコを彼の手のひらに乗せる

するとほんの少しだけ笑ったような気がした

『可愛い…ぁ、』

心の中に収めておこうとしたけれどﾎﾟﾛﾘとこぼれ出した言葉は彼に聞こえていたようで不思議そうに首を傾げていた

｢水無月さんの方が可愛いらしいですよ｣

『ホントにそういうところ……』

無自覚なのかよく分からないけどこのように瓜江君の一語一句に悶えるんです

そんな彼に恋愛感情を抱いてしまっていいのか悩む日々

そんなある日、

｢水無月さん今から巡回ですよね
俺も同行してもよろしいですか？｣

『え、ぜひ喜んで』

巡回という名の散歩を毎日行ってると知ってる彼はいつも行きませんと言うけれど今回は自ら行きたいと言ってきた

反射的に喜んでと答えた私に満足そうに笑う彼

｢準備しますので少し待っててください｣

『うん分かった、アタッシュケース忘れないでね』

私たち捜査官に必要不可欠なクインケ

使いたくないけれどいざという時のための喰種に対抗できる武器

久しぶりに触る冷たい感触
自然と気持ちが引き締まる感じがした

『喰種に会いませんように』

彼の前で戦いたくないから。