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瓜江視点
CCGにはある噂がある
__妖精がいると。
そんな非科学的な事があってたまるかと思う
よくテレビでも目撃したといい映像が流れるも
どう見ても合成にしか見えない。
まず人を妖精だと言うやつの頭が心配だ
.
.
(この資料は誰に渡すんだ?)
束となった資料を渡してくれと言われたものの
その人物はどこを探しても見当たらなかった
資料の1番下に書かれてる名前を指でなぞる
「水無月 聖…?」
『誰かが私を呼んでる気がするな〜』
声がしたので周りを見渡しても人はいなかった
『あ、これ私宛の資料じゃん』
突然 俺の横に女性が現れた
さっきまでいなかったはずなのに急に現れた人物に驚く事しかできなかった。
綺麗に整えられた茶色の髪。
綺麗なエメラルドグリーンの瞳。
ニコニコしながら資料に目を通す彼女は、
「妖精…」
『え?妖精?』
この日をきっかけに俺は暇さえあれば水無月さんの
元へと駆け寄っていた
そして彼女の事をもっと知ろうと日々 色んな事を試みた
「好きな物とかありますか?」
『お菓子は大好きだよ 特にチョコレートとか』
そう言いながらスーツのポケットからチョコを取り出す
かと思えば反対のポケットからはクッキーが出てくる
(不思議なポケット…,)
「水無月さんは普段は事務のお仕事をされてるんですか?」
『え?私も瓜江君と同じように戦ってるよ
什造ともよく一緒にね』
喰種と戦ってる水無月さんを想像しようとするもできなかった
『眉間に皺が寄ってるぞ〜』
あの鈴屋さんと同レベルの戦闘能力を持ってるらしい。
クインケの使い方は有馬さんから教わったと聞かされ彼女には驚かされてばかりだ
気づけば彼女の隣にいる事が当たり前だと思えるようにもなっていた
『瓜江君は私の隣から離れないでね』
少しだけ赤く染めた頬を隠すように資料で顔を隠しながらそう俺に語りかけた水無月さんがたまらなく愛おしいと思えた
「俺がいないと水無月さん仕事サボりますしね」
『え!それは酷い!』
本当の気持ちを伝えるまでそう遠くないと思う
俺が貴方と同じ戦場で、貴方の隣で戦えるその時まで待っててくださいね
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作者名:チョコ | 作成日時:2018年4月27日 23時