妖に捧げられる生贄少女

まふ｢やっと僕出ました！！｣そら｢そうだねおめでとー｣まふ｢そらるさんの対応が塩！！！！｣ ページ5

そらるside(初！)

…あ、俺side初めてだーやったーわーい←
…ふざけるのはここまでにしといて
わあわあと障子の向こうで頑なに会いたくないと騒ぐまふと何やら俺の後ろでブツブツと唱えるかのように呟いている巫女さんの間に俺はいた

………いや、どうすんのこれ←

そら｢ねーまふー、大丈夫だから、何か俺達に話あるんだって、聞いてあげよ？｣

まふ｢嫌です！！ぜっっったい嫌です！！！！｣

この引きこもりコミュ障ニートめ←←←

はてさて、どうしたものか…
考えていると、すっ、と俺の横を小さな影が横切った。
目線を向ければそこには俺の後ろにいたはずの巫女さん、何をするつもりなのか

貴『………おいこら黙って聞いてりゃ何だてめぇ会いたくねぇだのなんだのびーびー騒ぎやがって、白狐様だか何だか知らねーが門前払いとかふざけんなよおら』

……………ま じ で す か ←
いやいやいやいくら巫女さんとはいえ村を護るとされる妖様にここまで言う！？
もう何かそらるさん尊敬すら覚えるんだけど←

一方矢継ぎ早に暴言にも似た反論を言い返されたまふは

まふ｢っう…ぇ…あ……ぁ…｣

声が震えていて酷く動揺しているのは確かだった

そら｢ね、巫女さん、ちょっとだけ時間もらっていい？｣

巫女さんはどうにも納得いかないような顔だったけどこのままじゃ埒が明かないのを悟ったんだろう、了承してくれた

少しだけ障子を開け中に入ると部屋の隅で小さく蹲る白いもふもふとした塊

俺はその塊になるべく優しく声をかける

そら｢まふ、大丈夫だから、な？｣

そう言い聞かせる様に子供をあやすような声色で喋りかければその白い塊はもぞもぞと蠢いて

ぴょこ、そんな効果音がつきそうな感じで耳を、そしてその次におずおずと顔を出す。

まふ｢…ほんとに、大丈夫、ですか？｣

不安げに赤い瞳を揺らし俺を見つめるまふ

そら｢ん、大丈夫、大丈夫だから、な？話だけでも聞いてやろ？｣

俺がそう言えば、少し悩んで小さく頷くまふ。
こいつは昔から、いや、正しくは生贄奉納が始まってからだ

別に俺は何とも思ってないけどまふはその制度が大嫌いらしい。

そしてその生贄となるのが強い神力を持つとされる神代家の巫女、その巫女が来たものだからそりゃあ怖いだろうな。

もし生贄になりに来ただなんて言い出したらその時は問答無用でここから叩き出すつもりだ。

俺が、俺がまふを守らなきゃ…

〜〜〜
過保護そらるさんいいですよね←

貴『白狐様ってヘタレなんだね』まふ｢｣そら｢やめてやれ、まふが息してない｣←→←まふ｢あの、僕いつ登場します？｣そら｢まふ、どんまい｣まふ｢そらるさんだけずるいですよおおお！！！｣

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