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九話 ワープ ページ10
「え!どういう事?」
どうして…。
路地で詳しく話す、と言われて路地へ移動したA。周囲の目が痛かったのだがそそくさと路地へ逃げた。
Aは取り乱していて抑えが効かない。納得させるべく刀は昔の主人の話をした。
『主人の言っていた言葉だ。嫌ってくらい覚えてるよ。“ここは、薄桜鬼の世界。未来を知った私は生きるためにも世界の運命には手を出さない”ってさ。意味分かんなかったけど、俺は現に主人が死んで尚この世界をワープし続けている』
「ワープ?」
『そ、主人が死んでからここ二十年くらいをずっとワープしている。で、やっと俺が分かる主人以来のマスターが現れたってわけ』
「そう、なんだ…」
Aはへにゃりと膝から崩れ落ちた。座り込むとぶつぶつと何かを呟くA。刀は何も発する事が出来ず、ただ時が過ぎた。
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作者名:刹那ハル | 作成日時:2015年1月15日 17時