トリップ少女が情報屋をストーカーしている事件。

stage・18 ページ21

臨也「…」

貴方「…」

臨也「あ、あのー…」

貴方「…」

臨也「Aさーん」

貴方「…」

臨也「Aっ！」

貴方「ほえっ！？」




見上げると、あきれたような臨也さんの顔。
わ、私としたことが臨也さんを無視してしまうなんて…！
失態だ。



貴方「な、なんです？」

臨也「ずーっとぼーっとしてるから。」

貴方「…え」




そ、それは…
臨也さんは私に何度も話しかけたんですね？
そういうことですね！
…そういうことだ(



臨也「違うからね」

貴方「え？何がです？」

臨也「俺が君を心配してるとか。そういったものは全くない」

貴方「えー…」



そう思った瞬間、数日前のことを思い出す。
臨也さんが、私を抱きしめた。



臨也「？」

貴方「抱きしめてくれたのに」

臨也「え？なんて？」

貴方「抱きしめたくせに」

臨也「…//」




しばらく沈黙が続いたそうな。

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