【ダンガンロンパv3】探偵さんと総統さんに狙われちゃった、ドジっ子スパイちゃんの話。

48話　王様・総統様 ページ49

拷問タイム…すなわち、勉強会が終わり、身も心もくたくたになったわたし。


そんな所に、総統様から召集が掛かった。みんなが集まっている。よく集めたなぁ…。


「おい、王馬。こんなに大勢の人を集めて、どうするつもりだ？」


「あっ、ちょっと待って、星ちゃん。今の、大勢の人って…キーボは人じゃないでしょ」


「ちょっと、王馬クン！ キミはいつもいつも…本当に訴えますからね！」


「それはそうと、ウチまで集めて、何する気なんじゃ？」


「それはね…。このクジを使う、ちょっとしたゲームだよー」


「クジを使うゲーム？ 私は、王様ゲームくらいしか思いつかないなぁ…」


「赤松ちゃん、冴えてるねー！ 大正解だよ。みんなで王様ゲームするんだー」


「へー、面白そうだねー？ 神様も大賛成だってさー」


「それが依頼ね。もちろん、参加させていただくわ」


「懐かしいぜ。最後にしたのは俺がテニスをしていた頃か…」


「ったくよー、ツルショタにしては良い暇潰しを考えたじゃねーか！ 俺様目的か？」


「入間ちゃんは黙っててねー。もちろん強制参加で、王様の命令は絶対だけど…」


「私はやんないから。そんなゲーム」


春川魔姫ちゃん…もといハルマキちゃん(このあだ名は最近知った)が、背を向けると。


「おい、オメーもたまには楽しめよ。この百田解斗が言うんだ、やってけよ」


百田くんが引き留めた。魔姫ちゃんは少し考えたあと、腰を下ろした。


「まぁ、ちょっと遊ぶだけだから」


「良かったー、オレのゲームから逃げたら組織のリストに入れるところだったよー。

　もうそんな人はいないと思うけど、逃げたり、ルール破ったりしないでよねー」


「う、うん…」


王馬くんの組織に追われるとか、怖いよ…。ま、面白そうだしわたしももちろん参加！


「男死の命令なんて、吐き気がしますが…。女子をお守りするために、頑張ります！」


あー、転子ちゃん頼もしいー。でも、王様ゲームで大袈裟じゃない？ そんなんだっけ。


「じゃあ、みんな、一斉にクジを引いてねー」


「「“王様だーれだ！”」」


今、ここには男女それぞれ８人ずつ…計16人いる。キーボくんを男子に数えるとして、だけど。


「おや、僕が王様みたいだネ…」


「たはーっ、最初が真宮寺ちゃんだなんて、オレでも予想できないかもねー」


わたしはクジをちらりと見る。２番だ。


「命令…。じゃあ、５番が３番をなでる、というのはどうかな？」


誰だろう…!?

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