検索窓
今日:8 hit、昨日:28 hit、合計:199,131 hit

40話 ごかいした ページ41

「そっか…」


最原くんは何かを察した様子で、楓ちゃんの隣に座った。


「これは厄介な事になったっすね…」


天海くんが腕を組む。わたしは、この状況を理解できなくて、天海くんに尋ねた。


「…やっぱ、東雲さんは分かってなかったんすね。今、最原君はキミの事、誤解してるんす」


「誤解?」


「うん。東雲ちゃんが最原ちゃんよりオレの事が好きって思ってるんだよ」


王馬くんが小声で入ってきた。わたしは確かに王馬くんの事好きだけど、最原くんも好き。


「何それー。わたし、そんな事言ってないのに。ちょっと誤解を解いてくる」


「あ、最原君は赤松さんともうどっか行ったっすよ」


「えー」


その時、百田くんと美兎ちゃんが食堂に入って来た。


「おっす! …あれ、なんか空気悪くねぇか?」


「けーっけっけ! どうせ誰かがなんかしたんだろ!」


「…大変です、男死が…男死が…。東雲さん、お守りできなくて…転子は…」


あ…。みんなも、誤解してるんだ。わたしは天海くんの力も借りて、一から説明した。


「そうそう、そういうことだから、オレは何にもしてないよー」


「そうか。“オレは”分かった。でも、オメーは最原に誤解解きに行くんだろ?」


「うん、そうなんだよね。うーん、このままじゃ、だめかな?」


「いやだめだろ」

「だめだよー」

「だめっすね」

「だめだネ」

「だめだめ」

「だめです」

「だめでしょ」

「だめだわ」

「だめでしかないよ」


一斉にみんなからダメコールをされて、最原くんの元へ向かう事に。


「今日はフランス講座、お休みっすね。最原君の誤解を解くのが大事っすから」


なんかみんな、やけにわたしたちの仲を取り持とうとしてくれるよね…嬉しいけど。


王馬くんまで、この状況を楽しんでるみたいだし。全く、いつも分かんないんだからー。


わたしはなぜかみんなに見守られ、食堂を後にした。みんな超優しい目をしてた。


no side

「あいつを見ていると、俺も昔を思い出すぜ。フン、しっかりやれよ」


「ゴン太も最原くんの事応援してるけど、王馬くんもなんだよね…? 難しいよ…」


「そう言えば、あなたは東雲さんを泊めてたんでしたね…」


「ええ、しかも、噓までついて、誤解させて…」


「え、茶柱ちゃんに、東条ちゃん…?」


「…クソヤロー」


「ハルマキ、ほどほどにな」


「神様からの罰だよー。やっちゃえー」


「東雲ちゃん、助けてー!」


「…修羅場だヨ。」

41話 焼いた餅→←39話 そして、朝



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
223人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みさっと - 面白いです!!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!! (2018年4月11日 6時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 久々に来てみたら…20000hit感謝。続編もよろしくです! (2017年11月12日 14時) (レス) id: 9a72ab82f4 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 続編制作決定。 (2017年5月20日 0時) (レス) id: 4648477697 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 10000hit感謝。 (2017年4月27日 16時) (レス) id: 3c0d286ec2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - そう言えば、ID違いますが、2機使ってるので、なりすましではないです。 (2017年4月13日 17時) (レス) id: 84c734e715 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゅー | 作成日時:2017年3月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。