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33話 宿探し ページ34

「じゃ、じゃあさ、東雲さん。一件落着したところだし、みんなの研究教室に行ってみる?」


最原くんは、まだ赤くて、少し焦っているみたい。わたしは最原くんに賛成した。


そうして、みんなの部屋を訪れた。その中の楓ちゃんの部屋は、ピアノのある部屋。


「あ。2人とも、私の教室に来てくれたんだ! ピアノ、聴いてくれる?」


そこで聴かせて貰った音色は美しくて…さすが楓ちゃんっていうか、すごかった。


わたしも少し弾けるようにさせられたけど、こんなに上手にピアノを弾ける人がいるなんて!


「ほんとに聴きほれちゃったよ。また聴かせてね」


「ありがとう! そうだ、最原くん。一緒にピアノの練習しない?」


「僕? 出来るかな…。東雲さんもどう?」


「でも、3人で練習するとちょっと狭いよね…。わたしは遠慮しとくよ」


「そっか…。じゃあ、僕はここで少し教えてもらう事にするよ」


わたしは2人がピアノの練習を始めたのを聞いて、部屋を出た。綺麗な演奏だったなー。


でも、最原くんが楓ちゃんと練習してるのは、ちょっと焼きもち焼いちゃったりして…。


で、わたしは転子ちゃんの研究教室に向かった。実は言いたいことがあるんだよねー。


そこに着くと、あー、これだな、と一目で分かった。中に入ると、そこに転子ちゃんはいた。


「あ、東雲さん。ここに来るなんて、どうしたんですか? ネオ合気道を学びにきたんですか?」


「えっと、それはまた別の機会にしようかな…。ねぇ転子ちゃん。今日、泊めてくれる?

 昨日誘ってくれたのを思い出してさ。今日ならモノクマも何も言わないと思うの」


「あ…。ごめんなさい! 今日は夢野さんが泊まりに来る約束をしてるんです…。

 少し狭くなっちゃいますけど、それでも良いですか?」


「んー、秘密子ちゃんと約束してるのかー…。あ、ううん、嫌とかいう意味じゃないよ?

 わたしも泊まると、転子ちゃんだけじゃなくて、秘密子ちゃんにも迷惑掛けちゃうから…。

 うーん…。やっぱり、今日は別の人に泊まらせてもらう事にするよ」


「そうですか、残念です…。また違う日に泊まりに来てくださいねー」


「うん、もちろん! ありがとー」


わたしはそのまま研究教室を出て、また学園内を散歩した。てくてく。やっぱ、広いなー。


昨日最原くんに泊めて貰ったけど、これからずっとそのままでいるのは悪いよね…。


だから、女子に泊めてもらおー! っていうわけなのです。

34話 説教→←32話 甘い罠



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みさっと - 面白いです!!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!! (2018年4月11日 6時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 久々に来てみたら…20000hit感謝。続編もよろしくです! (2017年11月12日 14時) (レス) id: 9a72ab82f4 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 続編制作決定。 (2017年5月20日 0時) (レス) id: 4648477697 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 10000hit感謝。 (2017年4月27日 16時) (レス) id: 3c0d286ec2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - そう言えば、ID違いますが、2機使ってるので、なりすましではないです。 (2017年4月13日 17時) (レス) id: 84c734e715 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅー | 作成日時:2017年3月22日 0時

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