【ダンガンロンパv3】探偵さんと総統さんに狙われちゃった、ドジっ子スパイちゃんの話。 (ページ4)

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３話　個室ページ4

「え、スパイっすか？」

あーもー。だからあんまり言いたくなかったんだよー。もう言っちゃったけど。

「うん、えっと、一応、そういう事になってるから、よろしくね…？」

「んあー、ウチは魔法使いじゃし、なんだか似ておるのぉ」

「おいおいおい、ちょっと待てよ、スパイって何してるんだよ？」

「え…っと…。それは答えられないかな。だって…スパイだし」

「フン、スパイに仕事内容を聞くとは、クールじゃねえな」

「そうだよ、百田ちゃん！そんな事聞くなんて、バカも休み休みにして！」

「バ、バカって…」

「そ、そう言えば、東雲さんはどうしてあの宝箱に入ってたの？」

最原くんがわたしに聞いた。実はわたしも分かんないんだけど…。と、そこへ。

「うぷぷぷぷ…。ボクが答えてあげるよ。」

「きゃっ」

急にクマのぬいぐるみみたいなのが飛び出してきた。これが例のモノクマね…。

「あのね、東雲さんはスパイだから、普通の登場じゃつまんないと思ったんだよ。

　まぁ、本当はモノクマーズに情報が回ってなくて…、何しろスパイだからね。

　で、個室が一個足んないんだよ。だから…東雲さんは最原クンと相部屋だからね」

「え、なんで僕！？異性なんだけど…」

「うぷぷぷぷ…、ボクの言う事聞かないと…どうなるか分かってるよね？

　あ、そう言えばコレ、電子生徒手帳、渡しとくよー。うぷ、うぷぷぷぷ…」

「最原…あんた東雲になんかしたら許さないからね」

「は、春川さん…。ぼ、僕はそんな事」

「じゃあねー、うぷぷぷぷ…」

え、わたし、これから最原くんと過ごすの？そういう事だよね。…ま、いっか。

「ねぇ、そんな事より、誰かわたしにこの学園を案内してくれない？」

「そ、そんな事って…東雲さん、男死ですよ！こ、こんな事が…悪夢です」

え、そうかなぁ。そこまで？と、クエスチョンマークを浮かべたわたしは…。

「きゃっ…さ、最原くんっ…」

歩き出した瞬間に、つまずいて最原くんにぶつかっちゃった。…と、思ったら。

「ひゃっ…。ごめん最原くん、すぐ、どくから…」

最原くんを押し倒して覆い被さっちゃってた！あっ、良い匂い…。じゃなくって！

「東雲さん、だ、大丈夫？//」

「んっ…。耳…あぅ…///」

耳元で囁かれて、身体が反応しちゃって…！大急ぎで起き上がった。

「ぼ、僕、今すぐ個室で掃除するから、ごめん、ちょっと、行ってくるっ//」