検索窓
今日:6 hit、昨日:28 hit、合計:199,129 hit

23話 参加者増加 ページ24

「それで、そのお願いって、一体何なの?」


「まずさ、オレが超高校級の総統として、色々活動してることは知ってるよねー?」


「いや、知らないけど…」


「えーっ!? 東雲ちゃん、知らないのー? 仕方ないなぁ、もー」


「んにゃ、良いから本題を言ってよー」


「そんな焦んなくてもオレは逃げないよー。でさ、グローバル化を図りたいんだよね」


あっ、なんか王馬くんの言いたいこと、分かったかも。さては盗み聞きしてたな?


「だから、オレも外国語を習いたいんだけど、どうしたら良いと思うー?」


「そんな目キラキラさせないでよっ。天海くんの勉強会の事でしょ」


「バレたー? ねぇねぇ、オレもついてって良いかなー?」


「んー。天海くんは優しいから、きっと大丈夫だと思うけど…」


「けど?」


「王馬くんは何を企んでるの? 勉強の邪魔はしないよね?」


「たはー、東雲ちゃんにも疑われちゃってるー。うんっ、邪魔はしないよ。ほんとだよ!」


「信じられないよー。あっ、最原くん、あのさぁ…」


わたしは最原くんに色々と説明した。彼は少し考えて、図書室へ行こう、と言った。


「直接天海くんに聞きに行くのが早いと思うから。ほら、行こう」


「最原ちゃんと東雲ちゃんに頼んでもらえばオレも大丈夫かなー、にししっ」


こうして図書室へ向かうと、天海くんはやっぱり本を読んでいた。


「あ、東雲さんに最原君…と、王馬君っすね」


「天海ちゃん、ここで勉強会するんでしょ? オレも入れてよー」


「良いっすよ」


さすがイケメンオーラふりまいてるだけあるよ。優しいー。


「ただし、2人の邪魔はしないでもらいたいっす」


「分かってるよー、さっきも同じこと言われたんだよね。みんなして酷いや!」


わたしたちは天海くんの近くへ行った。天海くんはちょっと悩んでるようだった。


「どうしたの?」


「うーん、外国語を教えると言っても、ちょっと難しいかもっすね…。

 じゃあ、最原君と王馬君に聞きたいんすけど、英語はある程度分かるんすか?」


「僕は、高校生の平均以上は出来る位かな…」


「オレは、割といける方だと思うよー? 嘘じゃないよー」


「じゃあ、全員英語は出来る方なんすね。じゃあ…フランス語はどうっすか?」


「僕はちんぷんかんぷん…」


「わたしも全然ダメ…。ボンジュールっていうのを知ってるくらいだもん」


「王馬君はどうっすか?」


「Pas du tout.」


…何それ。

24話 フランス語講座→←22話 崩される平穏



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
223人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みさっと - 面白いです!!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!! (2018年4月11日 6時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 久々に来てみたら…20000hit感謝。続編もよろしくです! (2017年11月12日 14時) (レス) id: 9a72ab82f4 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 続編制作決定。 (2017年5月20日 0時) (レス) id: 4648477697 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 10000hit感謝。 (2017年4月27日 16時) (レス) id: 3c0d286ec2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - そう言えば、ID違いますが、2機使ってるので、なりすましではないです。 (2017年4月13日 17時) (レス) id: 84c734e715 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゅー | 作成日時:2017年3月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。