【ダンガンロンパv3】探偵さんと総統さんに狙われちゃった、ドジっ子スパイちゃんの話。 (ページ20)

今日:26 hit、昨日:13 hit、合計:199,121 hit

19話　ベッドの中でページ20

え…？困惑。王馬くんの事を恋愛的に好きかって…？

「別に、言いたくないなら言わなくても構わないよ」

最原くん、なんでそんな事を聞くのかな？もしかして、王馬くんは本気かもしれないの？

「恋愛的に好きかは…分かんない。けど、普通になら、好き」

これで答えになっているのかな。心配。っていうか、最原くんの望む答えって、何だろう。

考えると、少し、体温が上がった気がした。それは多分、向こうも一緒。

「そっか…、でも、王馬くんが東雲さんを好きなら、それは嬉しいんでしょ？」

「うん、もちろんだよ。でも、あれは冗談だったと思うなー」

そこで、わたしはある事に気付いた。最原くんはわたしの恋愛を探ってる…って事はつまり、

「最原くん、もしかして恋愛相談に乗ってくれてるの？」

「えっ？」

「だってさ、さっきから王馬くんとかの話するじゃん。相談に乗ってくれてるんだよね？」

「うーん…、そんなところ、かな…？」

「えへへー、ありがと。あ、そうそう。明日は天海くんと勉強会！楽しみー」

今日の図書室での会話を思い出してそう言うと、最原くんは寝返りを打った。

今まではお互いにベッドの外側を向いてお喋りしてたんだけど、いきなり。

近くなったのが背中で感じられる。わたしも振り向こうとして、ころんと寝返った。

「あ…//」

思ったより顔が近い。当たり前、だよね。互いに互いの方へ寝返ったら、そりゃそうなるよ…。

でも、最原くんはそれに対しては何も思っていないようだった。照れ屋じゃなかったっけ…？

「天海くんと勉強会って…何か約束したの？」

「あ、うん。最原くんには言ってなかったかな？天海くんはわたしより外国語得意だから、

　教えてくれる事になったんだよ。わたしは出来て英語だけだもん」

「へー、そうなんだ…」

最原くんは少し考えて、わたしの目を見た。その時に、ようやくわたしは思い出した。

最原くんの目を見ちゃったら…もうその魅力には抗えないし、目を逸らせない。

「僕もその勉強会に参加して良いかな？外国語、習いたいし…」

「うん、一緒に勉強しよ？」

わたしはそう答えたものの、意識はどんどん最原くんの瞳に吸い込まれてって…。

「さいはらくん…すき」

「…東雲さん？」

最原くんはますますわたしの目を覗き込む。だめ、ほんとに、顔もあついし…

わたしは目を最原くんと合わせたまま、彼の手を探り当て、ぎゅっと握った。