11話 図書室 ページ12
あ、そうだ! いきなりだけど、思いついちゃった。
「最原くん、今から図書室行かない?」
「え、図書室? うん、じゃあ行ってみよう。まさか東雲さんも本好きだったなんて」
「うん、本は好きだよー。最原くんはすっごい分厚いの読んでそうだよね」
「そ、そんなことないよ…」
歩きながらお喋りして、結構早く着いた。
そっと、図書室の扉を開けてみる。ふわっと広がる、本の匂い。
でもどうやら、先客がいたみたい。わたしたちが入ってきたのに気付くと、彼は、
「あ、東雲さんじゃないっすか。それに、最原くんも」
と言った。どうやら立ち読みしてたみたい。もちろん、彼というのは天海くんのこと。
わたしと最原くんは天海くんと話し始めた。他に人いないし、良いよね。
「さっきぶりだね。本読んでたの?」
「そうっすよ。色々な国や場所が書いてある冒険記っす」
「冒険記? そんなものまであるんだね。僕も読んでみようかな」
「最原くんはすっごく分厚いのを読んでそうっすね」
「あはは…東雲さんにも同じこと言われたよ…」
「でも、冒険記が残ってるなんて、結構古いものまであるんだね」
「蔵書も多いっすよ。まぁ、せっかくなんで何か読んでみたらどうっすか?」
「うん。そうしよっかな」
わたしは天海くんの方へ歩いていき、近くの本を手に取った。な、なんとか読めそうかも。
少し読んでいると、天海くんがひょいっと本を上からのぞいてきた。と、思ったら。
「すごいっすね! 東雲さんは英語読めるんすか?」
「え? うん。スパイの仕事で必要でね」
すると、向こう側で本をあさっていた最原くんもひょこっと出てきて、驚いてた。
「そうだったんだ…。東雲さんって頭良いんだね」
ちょっと恥ずかしかったけど、お礼を言ってまた本に目を走らせた。でも、気付いたの。
「天海くんの読んでる本も、外国語だよね?」
「ははっ、そうっすよ。なんか読めるみたいっす。これはフランス語っすかね」
「すごい…! わたしは英語で精一杯だったよ。才能に関係してるのかな?」
「どうすかねぇ…。超高校級の通訳、とか…は、ちょっと無さそうっすけど」
「そっか…じゃあさ、わたしに教えてくれる? フランス語」
「ん? もちろん、良いっすよ。東雲さんの頼みであれば」
「ほんと!?」
こうして、天海くんに外国語を習う事に!
でも今日はもう遅いから、個室に戻る事にした。…相部屋に//
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みさっと - 面白いです!!!ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!! (2018年4月11日 6時) (レス) id: 0bc1c5e779 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 久々に来てみたら…20000hit感謝。続編もよろしくです! (2017年11月12日 14時) (レス) id: 9a72ab82f4 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 続編制作決定。 (2017年5月20日 0時) (レス) id: 4648477697 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - 10000hit感謝。 (2017年4月27日 16時) (レス) id: 3c0d286ec2 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー@作者 - そう言えば、ID違いますが、2機使ってるので、なりすましではないです。 (2017年4月13日 17時) (レス) id: 84c734e715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅー | 作成日時:2017年3月22日 0時