8話:身の上話と同情 ページ10
Aside
倉庫にて_____
幻想的な月明かりが倉庫内を照らしながら、
雲から少しずつ姿を現していく____
...此処に来てから、
かれこれ数十分は経過しただろう
が、未だ何も起きない
....ッだからこういう待ち伏せとか
退屈だから嫌いなんだよ!
夜空を静かに見れるってのはいいけどさぁ...
やっぱり実戦の方が何倍もマシだ
そんな下らない事を考えてた時____
敦「...本当に此処に現れるんですか?」
太「本当だよ」
即答ですか
まぁ、狙われてる側となると
やっぱり不安かな〜?
貴『...何か勝算が在るんですか?』
勝算って云っても計画に近いかな
仮に虎が出たとしたら、どんな動きをすれば
いいのか分からないからね
虎探しって云ったって
捕獲するのか殺すのかも分からない状態だ
太「心配いらない
虎が現れても、私の敵じゃないよ
こう見えても“武装探偵社”の一隅だ」
...この言葉を信じていいのかな?
敦「はは、凄いですね自信のある人は
僕なんか孤児院でもずっと“駄目な奴”って
言われてて____
そのうえ、今日の寝床も明日の食いぶちも
知れない身で...」
敦君は、自虐的に語った...
貴『......』
敦「こんな奴がどこで野垂れ死んだって
いや、いっそ喰われて死んだ方が____」
...どの世界でも人間は変わらない
こんなにも醜くて憐れで愚かな種族は
人間ぐらいだろう
だからあっちの世界は破滅した...
際限なく禁忌に触れた人間に対し、
神が怒ったのだ
それでも____
貴『...ねぇ敦君、少し私の話をするね
私なんかここら辺に今日初めて来て...
いや、気付いたらあの川にいたんだよ
敦君と同じで今日の寝床すらない
まぁ、野宿には慣れてるけどさ
後、私も周りから期待されてなくてね...
けど、逸れでも図々しく今迄生きてきた
嗤えるよね』
人は、前に進む為に______生き残る為に戦う
そして、大切なものを失わない為に
足掻き、戦う____
でも、生き残る度に、傷付く度に
自分の無力さを知る
つまり、良くも悪くも人間は生きてるんだ
まぁ、私の考えだけどね
敦「Aさん...」
あーぁ、駄目だなぁ...
もしかして私同情されてる?
私はそんな事を思いながら、夜空を見上げる
月がどんどん姿を現していく_____
、
、
、
此れから起きる事なんて私にはまだ分からない
そう____私は何も知らない
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るるぷり - わぁ〜面白〜い笑いを耐えるのが辛い作品ですね〜!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: d2ac7696ab (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - ただのふぁん。さん» コメントありがとうございます!嬉しいです!今、続編の方更新頑張っているので、続編の方も宜しくお願いします! (2018年11月23日 20時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
ただのふぁん。(プロフ) - 更新待ってますからぁぁああああ!!!!!めっちゃ楽しみに!!待ってますからぁぁああああ!!!!! (2018年11月23日 20時) (レス) id: 26976114c7 (このIDを非表示/違反報告)
来羅(プロフ) - 真昼ノ夜さん» 応援ありがとうございます!!これから頑張っていきますので宜しくお願いします! (2018年10月20日 19時) (レス) id: 6a0971bec3 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夜 - 続きがすごくみたいです!これからも頑張ってください! (2018年10月20日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:来羅 | 作成日時:2017年5月21日 18時