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紙の切れ端 ページ8

家に帰ってもお母さんは居なかった。

どうせ新しいお父さんとか言って
家に連れてくるんだろう。

馬鹿馬鹿しい。


「お母さんの棚荒らしてやろ…」


と棚へ向かう。

棚の一番奥を引っ張り出していく。

そして出てきたのは大量の紙切れ。

一つ一つ見ていくとそれらは
あの夜見た日記の破られていたページだった。

どれも綺麗に保管されていたため、
どうして捨てておかないのかと疑う。

そしていつも最後に書かれていた
聞き覚えの無い名前

「結実」

(誰だろう…お母さんの名前じゃないけどこの人、あの日記を書いた人なんだよね…?でも私の名前とか書かれてる…しかもこの人が私を産んだような感じになってる)

そして棚から最後に出たのは一枚の写真。

琳桜らしき赤子と女の人が写っている。

(もしかしてこの人が結実さんで、結実さんが私を産んだ…?)

と仮設を立てる。


要はこうだ。

結実さんが私のお父さんとの間に
私を授かり、そして出産。

そして前まで一緒に住んでいたおじいちゃんと
ひいおばあちゃん、ひいおじいちゃん、
そして私の世話に疲れ果て、何処かにいった…

そして何らかの理由で今のお母さんが来て、
この日記を何故か隠した…?


破られていたページの
内容も入れて前半そうなのだろう。

その切れ端達を自分の鞄に入れ、
写真もその中に挟んで入れた。

その中に遺書が入っているのにも気付かず。

遺書→←夏休みの作文



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作者名:琳/No. 10 | 作成日時:2017年9月2日 16時

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