二日酔い ページ9
「あ、起きた……？」
二日酔いだろうか、痛む頭を抱えながら
起き上がると､嬉しそうに微笑むAがいた。
なんとか意識を保つ。Aの前では
流石に恥ずかしい姿は見せられない。
「あ、布団ありがとな……。」
「いえいえ、二日酔い大丈夫ですか？
お水持ってきますね。」
返事をする間もなく、
忙しそうにしながら隣の部屋に行ってしまった。
襖を開けて顔を覗かせるAを手招きする。
「どうかしましたか？」
「いや、いいお嫁さんになれそうやな〜って
思ってな。」
何を口に出しているんだろう、まだ酔いが冷めていないのだろうか。
「え！？いやいや、今完全にそういう事言う
雰囲気じゃなかったですよね！？」
「頭に響くから大きい声出さんといて……」
うん、今僕めっちゃ理不尽な事言うたな。
「んな理不尽な…。まぁ、とりあえず
お水飲んでくださいね。落ち着いたら
ご飯食べましょう？」
「え、ご飯？」
「朝ごはん、寝坊助なセンラの代わりに作って置いたので。今持ってきますね。」
いや、本間に人妻なんとちゃうかこの子。
立ち上がった彼女の背中に向けて微笑んだ。
「A、ありがとうね。」
気の利くいいお嫁さんになれるわ、きっと。
でもAが僕以外の誰かの物になるのは
なんか嫌やな〜なんて思いながら僕は君を見つめた。
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来夏_raika(プロフ) - 心愛さん» コメントありがとうございます！更新頻度はかなりゆっくりめですが楽しんで頂ければ幸いです〜！これからもこの作品をどうぞ宜しくお願い致します；； (2018年12月5日 21時) (
レス) id: 4db2d60ea2 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます！ (2018年12月4日 21時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raika | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seyu/
作成日時：2018年8月26日 23時
