先生、教えてください。【うらたぬき】

11 ページ13

志「なんだよー、Aならやってくれると思ったのにー。」



『セクハラで訴えますよ。それにちゃんと相談に乗ってください。』



志「ごめんごめん(笑)。んーそうだな、うらた先生は自分より小柄な子が好きなんじゃねーの。」



小柄な子か...うらた先生よりは小さいけど、身長差は大してない。



『外見はわかりました。中身の方が大事です。』



外見は変われないから仕方ないが、中身なら変われる。



志「A、俺がうらた先生の好きなタイプを知ってると思うか？」



『思わないけど、思いたいです...』



『お願いしますよー、志麻先生ー』



志「これくらい自分で聞かないと、俺とAグルだと思われるぞ。」



『そうなんですか？』



志「あぁ。もし俺がうらた先生に聞くとする。
それをAに伝える。そうするとAは？」



もちろん、そんなの決まってる。



『うらた先生の好みに寄せます。』



志「だろ？それが問題だ。」



首を傾げる。どこが問題なのかわからない。



志「多分、Aことだからすぐに寄せると思うんだよ。そんでうらた先生はなんで俺がそんなこと聞いたのかなって思うわけよ。」



あっそういうことか。



志「やっとわかったか？頭の回転が遅いAちゃん。」



『余計な一言ですよ。でも、わかりました。』



志「うらた先生がAをみて、俺好みになってるって思うわけよ。そしたら...」



『私が志麻先生を利用して聞いたことになる。』



志「利用って...(笑) まぁそういうことだ。」



それは困った。

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す