頼れる先輩は。【センラ】

先輩。-5- ページ6

『ふぅー！やっと終わったぁ。』



定時をまわって約1時間後ようやく自分の分が終わった。



『すみません。折原さん、今から手伝います。』



「ほんまーごめんな、Aありがとう。」



『いえいえです。むしろ遅くなってごめんなさい。』



「手伝ってくれるだけでありがたいんだからそんなこと言うなよー」



折原さんのため。浦島坂田船のライブのため。
そう思うと手伝うなんて容易いことだ。



それから私たちは黙々とやり続けた。



『折原さん。一応終わったんですけど、こんな感じで大丈夫ですかね？』



「んー、ここの部分はもうちょっとコンパクトにまとめられると思うで。あとは、ここの場所。計算ミスしとる。」



『あっ本当だ。すみません、ありがとうございます。すぐに直しますね。』



仕事になると本当に折原さんは頼もしい。



ライブの時のセンラさんもいいけど、
仕事の時の折原さんもいい。



さっき言われたミスを直していく。



....



「やっと終わったなぁ、ありがとうなA。」



『いえいえです。こちらこそ色々教わったので、ありがとうございます。』



時計を見ると、9時をまわっていた。



「んー、もうこの時間やからご飯どっか行く？」



折原さんと夜もご飯。それ自体は嬉しいが、
折原さんは明日、ライブがある。



さすがに今日は明日備えてゆっくり休みたいだろう。



『いえ。折原さん明日用事あるんですよね。
帰ってゆっくり休んだ方がいいと思いますよ。』



「そうかー、じゃあ帰ろっか。」



そういって、私たちは会社を出た。

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