センセ 、こっちむいて 。1 ((緑))

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大「あっ、センセ！」






プリントを持って3Aの教室を開けると


大倉くんがひとりニコニコして座ってた。






大「うは、プリント多ない？笑」


「んー？」


大「うし、がんばろ！」






ん、？





授業中にあんだけやる気ないから


補習なんてもっとやる気出さないと思ってたんだけど



なに目の前のはつらつとした笑顔。








「大倉くん、授業中もこのくらい元気でいてよ」


大「…だってどうせ独り占めできんねんもん」


「え？」


大「今はAセンセ独り占めやからっ」






あ、やばい。



けっこ今の、キュンってした。








「からかっちゃだめ！

はい解こうね？」



大「んいー」







爽やかな黒髪に高い鼻、高い身長。


耳のピアス穴から色気が漏れてて。




学生にしては整いすぎてる。






かっこ、いい。








大「…センセ見つめられたら、集中できひんよ」


「あ…え、や…っ」


大「んふ、慌てすぎ」







大倉くんは目の前に座る私の頭をぽんぽん、として



シャーペンを持ち直す。







私の方が大人なはずなのに



おかしいな… /

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