『守護者の悲劇〜〜悲しみ果てた少年〜〜』 ページ5
──そこは、幻想的と言うにはあまりにも凄惨な光景で、思わず目を瞑ってしまいそうになるくらいに残酷な景色だった。
燃え盛る大地。
荒れ狂う人並み。
寄せ返す叫び声。
まるで地獄。正に地獄絵図。
僕の隣で、狂ったように笑いながら、泣きながら、それを見ている少年がいる。
「アッハッハッハッ！ザマァ見ろ！僕を裏切るからだ！当然の報いだ！」
心から楽しそうに笑いながら──でも、やはりどこか悲しそうな表情で泣いている彼。
僕は、それを後ろで見ている。見守っている。
町は燃え尽き、人は死に絶え。
遂には彼と僕だけになった頃、彼は静かに泣き崩れた。
「本当に...本当に、本当に。本当に愛していたのに......なぁ、どうしてだい？僕の何が悪かったんだい？答えてくれよ...」
彼のそれは自問自答か、はたまた虚無に話しかけているのか...僕に話しかけているのか。
どうとでもとれる質問を、繰り返し繰り返し、問い続ける。
...正直、今回は見ていて胸糞が悪かった。
あまり感情の起伏に富んでいない僕がそう思ったのだ。
それほどまでに──彼には救いがなかった。
それでは、彼の悲劇の一端を語ろうとしよう。
僕が語らなければ、簡単に消えてしまいそうな、物語を。
──
今回は短いです。
そうだ、この作品には一応序章なるものが存在します。
以下のURLからどうぞ。
http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ryota11182/
別に、読んだからって何かが変わる訳でもございませんが、暇な方は此方もどうぞ。
『守護者の悲劇〜〜悲しみ果てた少年〜〜』part2→←『【同類】は漆黒にて怪しく微笑す』part3
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Nora(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 感想、ありがとうございます。序章のことでしょうか...？そちらでしたらナハトさんが書いたのでイマイチ分かりませんが、かっこいいと言ってもらい、感激です！これからも影ながら応援してくださると嬉しいです。 (2018年10月4日 19時) (
レス) id: e36332a8d8 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - この物語の書き方…言い方が凄く好きです！複雑だけど、だからこそ不思議な感覚があって。凄くかっこいいです！！あと、最初の最初の言い回し…もしかしてA●！好きだったりします？(一文字だけ作品名化してますが)だとしたら嬉しいなぁと(( では、これにて失礼 (2018年10月4日 19時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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