SmileyLIFE 【センラ】 (ページ13)

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『…………ただいま…………………』ﾎﾞｿｯ

返事なんて帰ってくるわけないのに、なんで

淡い期待をいつも抱いて、呟いてみる。

もしかしたらある日突然、ごめんねって言って

きてくれるかもしれない。

大好きの一言を私にくれるかもしれない。

妹も私と一緒に出かけてくれるかもしれない。

ﾊﾟﾘﾝｯ

……………なんて、そんなわけないよね…。

「今、学校の先生から連絡があったのだけど、心当たりは？」ﾆｺｯ

…気持ち悪い笑顔。そんな顔を見たくて、私は

家に帰ってきてるわけじゃないのに。

『………ないです。』

「ないですじゃないわよっっ!!このバカ!!」

ﾊﾞﾁﾝｯ

『………った。』

私は自分の手で頬を抑えながら母を見る。

「アンタ、なにペラペラ言いふらしてるわけ？虐待笑？随分大袈裟な言い方をするじゃない。いい!?これは教育なの!!アンタがバカでバカでバカでバカでどーーーーーしようもない奴だから教えてあげてるのに!!そのありがたみも分からないで、なに勝手なこと言ってるのよ!!」

お父さんが帰ってきたら、厳しく言ってもらわないと!!

母は自分が怒ったあと、いつもその言葉を

付け足す。

当然、女より男の方が力は強い。

母が父に言ったことで、倍の暴力が私に

降り掛かってくる。

それはもう痛くて痛くてたまらない。

ーーーーーーーー。

「余計なことを言うんじゃないっ!!」

ﾎﾞｺﾞｯ

変な音がした。

毎日毎日こんな暴力を受けてて、私はなんで

死なないんだろう。いっそ、私が死んだ方が

母と父がイライラすることはなく、妹にだけ

費やすだろうし、私だってこんな暴力を受け

なくて済むのだ。

("ｼﾞｻﾂ"かぁ…………)

意外にも今までｼﾞｻﾂを考えたことはなかった。

もちろん、臆病だからだ。

以前折原に、ビビって逃げてるだけ。そう言わ

れたけど、本当に言葉そのままの性格をしてい

るなぁ、私は。

本当に………………臆病者で、情けないよ。