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第1章 ラブレター ページ2

カパ。

バサバサーーーーーーー。




「げ、なにこれ」

あたしの下駄箱の中から、なにやら手紙らしきものがこぼれ落ちてきた。



「きゃーっ、A。それってひょっとして、ラブレター⁉」


少し遅れて玄関に入ってきた有理絵(ゆりえ)が、黄色い声を出して飛びついてきた。


らぶれたぁ?

あたしに?

しかも、1、2、3通も?


「ウソウソ、ちょっとちょっと」

なんでなんで?

だって、あたしまだこの学校にきたばっかだよ?

一体どうしちゃったの?

あたしってば、そんなに魅力ある?

いや、まいったなぁ(笑)


などとちょっと照れながら、あたしは拾い上げた手紙のひとつの封を急いで開けてみた。

「どれどれっ」

有理絵も、興奮しながら覗き込んできた。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


立花A様



先輩、初めて先輩を見た時から、すごくステキな人だなぁと思っていました。

先輩はついこの間隣町から転校されてきたそうですね。

先輩みたいな脚のキレイな人は今まで見たことありません。

先輩のことがっもっと知りたいです。

好きです。


2年A組 月崎志麻子


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「え、志麻子?」

ちょ、ちょっと待って。

これって……。



「あれ、A。ひょっとしてこのラブレター。女の子からだったりしてー」


背後から聞こえる、ニヤついた有理絵の声。


な、なにぃーーーーーーーーっ?

女からラブレターだとっ⁉

そんなアホな!!


「ジョーダンだろっ。あたしはノーマルだぞ!身も心も正真正銘女だぞっ」

「うん。でも、この子も間違いなく女の子だよ。見て。字、カワイイ〜」

「うむ。確かに字はすごくカワイイ。いやいや、そうじゃなくてっ」


どうして女のあたしに、女からラブレターが来るんだよ。

悪いがあたしにはそんな趣味はないぞ⁉

でも、大丈夫。

なぜなら、残りの2通はきっと男からのハズに違いない!


「浦田うら子に、折原セン子ーーーーーーーだって」


残りの2通の封筒を見ながら、有理絵がにっこりほほ笑んだ。


ズコーーーーーーーッ。


あたしは思わず、吉本新喜劇バリにずっこけてみた。

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(プロフ) - ゆきかさん» ご感想ありがとうございます!!更新頑張らせて頂きます〜! (2019年11月23日 12時) (レス) id: 5fcf5a2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月23日 10時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちあ子さん» コメントありがとうございます。大好きだなんて...!ありがとうございます!! (2019年11月18日 20時) (レス) id: 5fcf5a2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ子 - 初コメ失礼します!!凛さんの作品大好きで、陰ながらいつも応援してました!これからも頑張って下さい! (2019年11月18日 17時) (レス) id: becc6ee825 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 月夜七星さん» ありがとうございます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 5fcf5a2bb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆか x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年11月17日 17時

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