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「な、なんで? だ、大丈夫だよっ!」
みんなに聞こえないように、顔を近づけて言ってくるもんだから距離が近すぎてヤバい……!
もう、みんながいるとか先生がいるとか関係ない。
彼方くんとこんなに距離が近いなんて...
「では、一之瀬くんと藍沢さんも自分のクラスに戻ってくださいね」
遠くでそんな声が聞こえた気がして、我に返ってあわてて距離もあける。
「あ、あのっ……」
「大丈夫ならよかった。なんかあったら言ってね」
そう言ってD組の席に戻っていった。
それを眺めてたら、D組の女の子と目が合ってキッと思いっきり睨まれた。
さっきの見られてたのかな……なんて思いながら私もそそくさと真冬くんのいる席に戻った。
「Aちゃん、さっき湯野さんに睨まれてたね……」
私が席に座ったら、苦笑いの真冬くんと目が合った。
湯野さん……? あー、さっきのD組の女の子かな?
「あの人、湯野さんって名前なんだ……」
ポツリと誰に言うわけでもなくつぶやいた。
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