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「な、なんで? だ、大丈夫だよっ!」



みんなに聞こえないように、顔を近づけて言ってくるもんだから距離が近すぎてヤバい……!



もう、みんながいるとか先生がいるとか関係ない。



彼方くんとこんなに距離が近いなんて...



「では、一之瀬くんと藍沢さんも自分のクラスに戻ってくださいね」




遠くでそんな声が聞こえた気がして、我に返ってあわてて距離もあける。



「あ、あのっ……」



「大丈夫ならよかった。なんかあったら言ってね」




そう言ってD組の席に戻っていった。



それを眺めてたら、D組の女の子と目が合ってキッと思いっきり睨まれた。



さっきの見られてたのかな……なんて思いながら私もそそくさと真冬くんのいる席に戻った。



「Aちゃん、さっき湯野さんに睨まれてたね……」



私が席に座ったら、苦笑いの真冬くんと目が合った。



湯野さん……? あー、さっきのD組の女の子かな?



「あの人、湯野さんって名前なんだ……」



ポツリと誰に言うわけでもなくつぶやいた。

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作者名: x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月15日 16時

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