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それまでの一連の流れを呆然としながら見ていた私。


一瞬見えた携帯のウィンドウに
表示されていた名前。


"楓華"


「・・・・・」


この前の女の人かな?


…て事はお友達っ!?

もしかして
今から来るとかじゃないでしょーねっ!?


なぁんて事は
先生の事だからしないと思うけど…。

いや…
それとも彼女か?

先生の口から
彼女はいないなんて事聞いてないし…。

いやいや…
いるとも言ってないじゃん…。







って…。


何でこんな事私考えてんの。

先生の彼女なんてどうでもいいじゃん…。




私はこの考えの追求を無理やり終わらせ、
ソファの腰掛の部分に寄りかかる。

先生が居た時には
勉強に集中しててわからなかったけど
この部屋、物が少ないな…。


私は、辺りをぐるっと一周見回す。

間取りは私の部屋と変わらないから、
そんなに広くないのに、
家具や雑貨類が少ないからすごく広くみえる。

おまけに
家具はシンプルな物が多い上に
必要不可欠な物しかない。


私のお姉ちゃんは雑貨や小物が大好きだから
何でも部屋に置きたがる。

おかげで、引越してきた時に
自分の荷物を置くスペースが無くて大変だった。

だから、私の部屋は
良く言えば派手、
悪く言えば小汚い。

それに比べ先生の部屋は
綺麗に片付いていて
家具が少ない所為か
より一層清潔感が感じられた。


「ふぁあ〜」

そんな事を考えていたら
徐々に睡魔が襲ってきた。

眠い…。


いつの間にか時間は九時を過ぎていて、
一時間以上も勉強していたらしい…。


「眠いよ…」


眠いという事を意識し出し始めた私は、
徐々に瞼が重くなるのを感じる。


やばい…。


このままだと
睡魔に負けてしまうっ!!

私は目をごしごしと手の甲で擦る。

でも全然目が覚めなくて
むしろ、ちょっとくらいならいいかなぁ
なんて甘い考えが頭の中をよぎる。

いやいや、ダメだしっ!!
公式覚えないとっ!!


なんて、頑張ってみたけど
結局…





「ちょっとくらいなら…」





私は見事、
睡魔の甘い誘いに負けてしまった。

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作者名: x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年9月8日 19時

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