恋立方程式【まふまふ】 (ページ17)

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｢あの、こんな時間に何してるんですか？｣

｢うわぁっ!!｣

いきなり後から肩を叩かれて､
驚いた私は思いっきり振り返った｡

｢｢あ｣｣

そして､二人して見事にハモった｡

だって目の前に居たのは
あの隣人だったから｡

｢まさかAちゃんが
うちの学校の生徒とはねぇ｣

そう言いながら話し掛けて来るのは、
昨日出会ったばかりの隣人
相川真冬だった｡

いや…
相川先生…か｡

｢でもこの学校、
　あのマンションから通うの大変じゃない？｣

目を細めて笑う姿は
男の独特の色気が感じられる｡

たぶん､無意識だと思うけれど｡

｢別にそんな事ないです｡｣

昨日の事があったせいか、
彼に良い印象がない私は物凄く冷たい態度をとった｡

実際マンションから遠いのは確かだけど…｡
お姉ちゃんのマンションだから仕方がない｡

｢・・・・・｣

そんな私の意外な態度に
一瞬呆然としていたけれど
その表情をすぐに崩して…

｢ぶっ!!!｣

何故か､
笑われた｡

｢…何ですか｣

私は彼の意味不明な態度に
訝しげな表情を向ける｡

｢Aちゃんって、
　相当無愛想だな～｣

｢・・・・・｣

盛大に笑う彼を見て
イラっとした｡

｢無愛想で何か悪いですか？｣

｢…ぶはっ!!｣

正論を言ったのに、
何故かより一層笑われたのでちょっと
睨んでやった｡