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｢俺､少し寝るから適当に作っといて｣
先生は､ポケットに入っていた携帯や煙草をガラステーブルの上に置いていく｡
｢え､でも何かリクエストとかないの？｣
先生の好みとかもあるし､嫌いなメニュー出して食べてくれなかったら結構ショックなんですけど…｡
｢俺的にはちゃんと､食いモン出してくれれば良いんだけど？｣
｢どういう意味でしょう｣
私はリビングに居る先生を思いっきり睨む｡
大体､こんな私でも料理は得意な方｡
｢やっぱり､次の日腹痛とかになったら嫌だし…｣
先生がボソっと呟いた｡
ちゃんと聞こえてますけどっ!!
しかも､そんなに不安なんだったら私に作らせなければいいじゃん!!
なんて言ってやろうと思ったけど意外にも先生の表情が柔らかかったので言葉が出なかった｡
｢それで､何が良いんですか…？｣
ちょっと不貞腐れながらも先生に聞いてみる｡
先生は少し"う〜ん"と唸った後…
｢グラタン食べたい｣
と､答えた｡
｢ぷっ｣
私の口から思わず笑いがこぼれてしまった｡
｢何だよっ｣
先生は少し照れながらこちらを伺う｡
｢だ…だって…先生が､グラタンとか可愛いんだもんっ!｣
私は込み上げてくる笑いを抑えられず思いっきり笑いながら喋った｡
でも､ちょっと恥ずかしそうに言う先生の姿に迂闊にもときめいてしまった｡
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初めまして、凛と申します。
この作品が最高１５位と、初日でランキングに載りました!
皆様ありがとうございます〜〜!
週に１〜２回ほどのゆっくりペースでの更新ですが、
今後とも『二元恋立方程式【まふまふ】』を宜しくお願い致します
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