Ep9 ページ9
状況を飲み込めないでいたわたしに、承太郎さんは今まであったことをすべて話してくれた。
仗助くんも、康一くんも、億泰くんもスタンド使いだということ。
億泰くんのお兄さんによって、わたしは矢で射られたということ。
そのせいでわたしを含めて街の何人も、スタンド能力に目覚めたということ──。
「わたしが見た、仗助くんのあれは……」
「ああ、俺のスタンド『クレイジー・ダイヤモンド』だぜ」
「僕の『エコーズ』も」
「そしてこいつが俺の『スター・プラチナ』だ」
三人のスタンドを目の前にして圧倒された。
こんなものが、見えるなんて……！
「A、お前のスタンドも出してみろよ！なんていうんだ、Aのスタンドはよ！」
どことなくわくわくしている仗助くん。
こんなふうな仗助くんを見たのは初めてかもしれない。
けれど……
「わ、わかんないよ……出してみろって言われても……どうやって出したらいいのか」
康一くんはうんうんと首を縦に振っている。
「わかるよAさん……初めは誰でもそうなんだ」
「少々手荒ではあるが──仕方ねぇか、どけ仗助」
「ちょ、承太郎さん！まさかッ」
仗助くんを押しのけて、承太郎さんがわたしの前に立ちはだかった。
承太郎さんのスタンドが握りしめた拳が振りかざされる。
「や、やっぱり手荒だァーッ！！！」
「ッ……！！」
康一くんの叫び声とともに目を瞑った。
痛みは──────ない。
「……そいつがお前のスタンドか」
暗闇に承太郎さんの声が響いて、そっと目を開ける。
「え……」
打ち込まれるはずだった拳を止めたのは、おそらく──────
「グレートだぜ……これが、Aのスタンドッ……！」
「すごいや……」
仗助くんと康一くんが、息を飲んで見守っていた。
「あなたがわたしの──……」
ごくり、と唾を飲み込む。
「あなたの、名前は……」
振り返ったわたしの『スタンド』は、にこりと微笑んだ。
「『ハード・ボイルド・ダイヤモンド』」
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紫羅那＠お絵描き部(プロフ) - 絵がうますぎる…… ヾ(>ω<ヾﾉ三ヽ^ｼ>ω<)ﾉｼ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 蜂さん» 蜂さんありがとうございます〜！そう言ってもらえてメチャクチャ励みになります……頑張ります！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
蜂(プロフ) - 更新おつかれさまです！絵も文も好きすぎて！！無理せず頑張ってください！ (2019年5月3日 15時) (レス) id: fb72653bef (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 庄さんさん» 庄さん ありがとうございます……！！絵のほうも文のほうも頑張りたいと思います！ (2019年5月2日 2時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
庄さん(プロフ) - 絵、上手....!!!もちろん小説の方も最高でいらっしゃる....!! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 126b5dc4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦 | 作成日時：2019年4月23日 13時
