Ep8 ページ8
案内されたのはホテルの一室。
「承太郎さん、……どうっスかね？」
「承太郎さん」と呼ばれた大柄の男のひとは、わたしをまじまじと眺めていた。
「すまないが、傷口──いや、その硬化した部分を見せてくれるか」
一見強面だけれど、声も口調も優しいそれだった。
制服の裾を捲りあげて傷ひとつない素肌を見せてみると、そばで見ていた仗助くんがすこし頬を赤らめて向こうを向くので、思わずわたしも恥ずかしくなった。
「──これは、ダイヤモンド……か」
「ダイヤモンド？」
仗助くんのさらに後ろにいた康一くんが聞き返す。
「ああ、おそらくな。刺される瞬間、この部分をダイヤモンドのような硬い物質で皮膚を硬化させて身を守った──というところか」
「な、なるほど！だからナイフは刺さることなくグチャグチャになっていたのか！！Aさん、すごいや！」
「グレート……！それで、Aのそれは何て言うスタンドなんだ！？」
「ちょ、ちょっと待ってよ！！」
三人の話にまるでついていけない。
いきなり連れてこられて、硬化した皮膚がダイヤモンドだとか、わたしのスタンド、だとか……
「まったく意味がわからないんだけど……！」
「……わからねぇのも無理ねぇな。俺は空条承太郎、すべて話そう……この街と、スタンドについて──」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫羅那＠お絵描き部(プロフ) - 絵がうますぎる…… ヾ(>ω<ヾﾉ三ヽ^ｼ>ω<)ﾉｼ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 蜂さん» 蜂さんありがとうございます〜！そう言ってもらえてメチャクチャ励みになります……頑張ります！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
蜂(プロフ) - 更新おつかれさまです！絵も文も好きすぎて！！無理せず頑張ってください！ (2019年5月3日 15時) (レス) id: fb72653bef (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 庄さんさん» 庄さん ありがとうございます……！！絵のほうも文のほうも頑張りたいと思います！ (2019年5月2日 2時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
庄さん(プロフ) - 絵、上手....!!!もちろん小説の方も最高でいらっしゃる....!! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 126b5dc4ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麦 | 作成日時：2019年4月23日 13時
