Ep41 ページ41
「す、すごい……！」
康一くんのスタンド──エコーズACT3！
地面に転がっているのはACT2の殻、ということなのだろうか。
ともかく、進化して戻ってきた康一くんのスタンド……これであの爆弾スタンドを足止めできる……！！
「は、はやく仗助くん来てくれないかなぁ……」
「大丈夫、きっともうすぐだよ──……」
すっかり安心しきったわたしたちの目の前に、その男は現れた。
金髪で、紫色のジャケットを羽織って、まるでひどい運動をしてきたみたいに息を切らせて、左手はだらんと垂れて、血まで流れている。
男はつらつらとなにかを語りだしている。
わたしも康一くんも──あっけにとられて何も言えなかった。
この男は、いったい何者なのか。
次の言葉でわたしたちの心臓は、まるで氷水に浸されたみたいな気分になった。
「ところで──これからここに、誰が来るんだね？電話で誰かに助けを呼んだんだろう？東方仗助と虹村億泰の家がここから一番近いが──……五分ぐらいかかるからあと二分か」
「は…………っ？」
まるでぼろぼろなのに、口から垂れ流す言葉は冷静で、知性すら感じさせる。
「きみたちは二人の友人かね？」
仗助くんや億泰くんの名前だけじゃあない。
由花子さんや、ほかのスタンド使いのことまで知っている。
見ず知らずの他人が、わたしたちのことを知っている──。
これほど気持ちの悪いことがあるだろうか。
「こいつが…………ッ！！！」
康一くんのACT3が殴りかかった瞬間、たしかに男は名前を口にした。
「『キラー・クイーン』」
殴りかかったはずの康一くんが吹っ飛ばされる。
「康一くんッ！！！」
──そんなばかな！承太郎さんから聞いていた話では……！
「スタンドは一人一体のはず……！！」
「『シアーハートアタック』は……『キラー・クイーン』の左手から発射される追撃爆弾だ」
はっとした。
康一くんはいま、吹っ飛ばされた──ACT3の重さ……たしか距離は5mを離れたら解除されるはず。
「康一くんッ！！ACT3を──……」
「わ、わかってる！！でもどっちを……本体か、爆弾か！一度に二つは重くできない……！！どっちを……！！」
康一くんが迷っている今この瞬間にも、男はゆっくりと……確実に……こちらに歩み寄ってくる。
「くッ！！ACT3！！！爆弾を止めろォ──ッ！！」
ズン！と男の左腕が垂れ下がるのと同時に、康一くんのスタンドも地面に叩きつけられた。
「康一くんッ……！！！」
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紫羅那＠お絵描き部(プロフ) - 絵がうますぎる…… ヾ(>ω<ヾﾉ三ヽ^ｼ>ω<)ﾉｼ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 蜂さん» 蜂さんありがとうございます〜！そう言ってもらえてメチャクチャ励みになります……頑張ります！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
蜂(プロフ) - 更新おつかれさまです！絵も文も好きすぎて！！無理せず頑張ってください！ (2019年5月3日 15時) (レス) id: fb72653bef (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 庄さんさん» 庄さん ありがとうございます……！！絵のほうも文のほうも頑張りたいと思います！ (2019年5月2日 2時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
庄さん(プロフ) - 絵、上手....!!!もちろん小説の方も最高でいらっしゃる....!! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 126b5dc4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦 | 作成日時：2019年4月23日 13時
