Ep38 ページ38
「じょ……承太郎さん！！！」
大きな爆発とともに、承太郎さんは血を吹き出して吹っ飛んだ。
「ぼ……僕のせいだ……！僕が奴を追ったから……！！！」
「康一くん！出血はひどいけど──まだ承太郎さん、息はあるよ！！どうにかしてそのスタンドを……！！」
承太郎さんの出血はひどい。
見たこともないくらいに血が出ていて、ひどい鉄のにおいがする。
けれど、それ以上に気にかけるべきは──まだ動きを止めない爆弾スタンド……！
「康一くん……とにかく逃げよう、奥の部屋へ！」
ずるずると承太郎さんを引きずりながら、店の奥へと向かう。
なにかに気づいた康一くんが廊下の明かりをつけると、スタンドは電球のほうへまっしぐらだ。
「や、やっぱり高温のほうを優先して……！」
康一くんが明かりを付けてくれたり、奥のキッチンのほうでいろいろとしてくれている。
おそらく体温より高温のものを探しているのだろう。
あのスタンドに追いつかれるまで、もうすこし時間はある────……と、承太郎さんを引っ張る手元がなにやらパキパキと音を立てていた。
「……？」
よく見てみると、承太郎さんに触れているあたりがまるでダイヤモンドみたいに固く、きらきらして──……
「も、もしかして……！！」
これはわたしのスタンド……！？
まさか！……い、いや、けれど……あのときだって、自分の身体を硬化させて身を守っていた────硬化できるのは自分の身体だけじゃあないの！？
もしかしてこの能力……自分の身体だけじゃあなくて────触れたものをも硬化できる……！？
「そ、それならッ！」
その瞬間、ついに最後の電球が破壊されたみたいだ。
「康一くん……な、なんとか……！」
キッチンには体温より高温のものがなかったようで、わたしたちはすっかり追い詰められていた。
康一くんも絶望した顔でそのスタンドを見つめていたけれど──。
「Aさん……分かったよ、こいつの弱点が！僕のエコーズACT2で……！！」
こういうとき、追い詰められたときにこそ、康一くんは頼りになる。
「体温に向かって決して攻撃をやめない……でもそこなんだな！！決してやめないってところに……弱点はある────！！！！」
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紫羅那＠お絵描き部(プロフ) - 絵がうますぎる…… ヾ(>ω<ヾﾉ三ヽ^ｼ>ω<)ﾉｼ (2019年5月7日 19時) (
レス) id: 824c90f62e (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 蜂さん» 蜂さんありがとうございます〜！そう言ってもらえてメチャクチャ励みになります……頑張ります！ (2019年5月3日 21時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
蜂(プロフ) - 更新おつかれさまです！絵も文も好きすぎて！！無理せず頑張ってください！ (2019年5月3日 15時) (レス) id: fb72653bef (このIDを非表示/違反報告)
麦(プロフ) - 庄さんさん» 庄さん ありがとうございます……！！絵のほうも文のほうも頑張りたいと思います！ (2019年5月2日 2時) (レス) id: f8001bfddc (このIDを非表示/違反報告)
庄さん(プロフ) - 絵、上手....!!!もちろん小説の方も最高でいらっしゃる....!! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 126b5dc4ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦 | 作成日時：2019年4月23日 13時
